貿易赤字、10月として過去最大の5490億円--自動車の対中輸出、前年比82%減
財務省は21日、10月分の貿易統計(速報、通関ベース)を発表した。
輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は5,490億円の赤字となったことが分かった。
赤字は4カ月連続で、10月の赤字としては比較可能な1979年以降過去最大となる。
輸出額は、前年同月比6.5%減の5兆1,500億円で、5カ月連続の減少。
品目別では、自動車が同12.3%減、鉱物性燃料が同31.1%減、鉄鋼が同9.7%減などとなった。
輸入額は、前年同月比1.6%減の5兆6,990億円で、2カ月ぶりの減少。
品目別では、通信機が同29.6%増となったのに対し、原粗油が同19.6%減、非鉄金属が同28.1%減、石炭が同18.0%減などとなった。
地域別に見た場合、対米国は、輸出額が前年同月比3.1%増の9,211億円、輸入額が同0.1%増の5,047億円で、4,164億円の黒字。
輸出品目では、自動車が同4.8%増、原動機が同12.4%増、自動車の部分品が同7.6%増となった一方、科学光学機器が同20.2%減少した。
輸入品目では、原動機が同15.3%増、自動車が同116.2%増、医薬品が同10.1%増となったのに対し、航空機類が同49.1%減、石炭が同32.5%減、電算機類(含周辺機器)