推薦・AO入学した大学生、高校3年生時の学習時間は「1日1時間未満」が半数
同調査は、現役の大学生と専門学校生を対象に、高校生活や受験期の学習の様子などを振り返ってもらうことで、高校時代の学習・生活と入試形式や入学大学のタイプ、受験を通しての成長感や大学での学びとの関係について明らかにするというもの。
調査は8月にインターネット上で行われ、大学生(短大生・付属高校推薦による入学者を除く)4,101名の回答を分析した。
「高校3年生時の1日あたり学習時間」を聞いたところ、推薦・AO入学者は、高校3年生の1日あたりの学習時間「1時間未満」の比率は、4月が56.4%、9月が45.0%となっており、約半数が1時間未満しか勉強していなかった。
12月時点での「1時間未満」は62.2%に上った。
対して一般入試による入学者を見ると、「1時間未満」と答えた人は4月が39.9%、9月が16.0%、12月が9.1%だった。
入試難易度(進研模試の偏差値基準)別に見ると、偏差値が低いほど「1時間未満」の比率が高まり、偏差値49以下に限ると、4月は75.4%、9月は64.8%となった。
「受験対策をしたか」との問いには、推薦・AO入学者の5人に1人(20.1%)が「受験対策をしなかった」と回答した。
中でも、入試難易度が低い大学(偏差値49以下)への入学者では29.8%だった。
他方、受験対策をした学生であっても、一般入試のための教科学習を経験した学生は半数に満たなかった。
「受験に対する態度」を聞いたところ「あきらめずに努力し続けた」は推薦・AO入学者で38.2%、一般入試による入学者で49.2%だった。
また、合わせて「大学生活について思うこと」を聞いたところ、「あきらめずに努力し続けた」と振り返っている学生ほど、大学への満足度や大学での学びに対する意欲が高かった。
中でも推薦・AO入学者のうち「あきらめずに努力し続けた」学生の大学への満足度や大学での学びに対する意欲は、一般入試による入学者よりも高かった。
「あきらめずに努力し続けた」と回答している推薦・AO入学者を分析したところ、早い段階から受験対策を開始し、学習時間を確保する期間も長期であることが分かった。同調査の詳細内容は「ベネッセ教育研究開発ページ」で閲覧できる。
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