好きな日本のことわざを日本在住の外国人に聞いてみた!
遠い昔の人が作ったものなのに現代の状況にも当てはめることができる、ある意味すごい言葉です。
今回、日本在住の外国人20人に聞いたのは「好きな日本のことわざ」。
彼らの感性に注目です。
■「出るくいは打たれる」
日本の社会そのものを表すことわざと思います(イギリス/男性/40代前半)いきなり鋭い視点。
英語のことわざで同じ意味のものに「嫉妬は名声の伴侶」というものがありますが、こめられたイメージは少し違いますね。
「平らなところから飛び出ているくいを打ち込んで平均化してやる!」というのが日本社会のイメージなのでしょうか……。
■「石橋をたたいて渡る」
私の人生の生き方だから(フランス/女性/20代後半)堅実な方のようですね。
日本に移住することはチャレンジャーの成せる業かと思いますが、この方にとっては綿密な人生設計のひとつなのかもしれません。
きちんと計画を立てれば海外生活もへっちゃら!?■「郷に入っては郷に従え」
・異国で生きていく知恵が隠されているから(フィンランド/女性/50代前半)
・日本に来て初めて覚えたことわざで、異文化の日本でとても役に立ちました(アルゼンチン/男性/20代後半)文化の異なる国では理解しがたいことも多いはず。
このお二人のように心を落ち着けていけば、「この国の習慣ヘン!」と思っていたことでもその利点が見えてくるかもしれません。
■「一期一会」
・出会いを大切にしていきたいから(中国/男性/20代後半)
・本当に人と人は一回しか会えないことが多いから、その通りだなぁって思ったからです(台湾/男性/20代後半)旅先で出会った人が、「人の出会いは宝くじに当たるよりすごいことだ!」と言っていて感動したことがあります。
これだけ多くの人間がいる中で、ひとりの人と出会う。
本当にすてきなことです。
しかしその人は、「もう二度と会わないかもしれないね!」と言って笑顔で去っていきました……。
■「サルも木から落ちる」
面白いから(インド/女性/30代後半)インドでは猿って神様のひとつじゃありませんでしたっけ!?■「燈台(とうだい)下暗し」
よく使うので。
ハンガリー語のことわざで同じ意味のものがあります。
「木が見えて森が見えない」というのです(ハンガリー/女性/30代前半)自然が美しいといわれるハンガリーを象徴しているようなことわざですね。
しかし、この方は日本語のことわざをよく使うんでしょうか!?むむむ、デキる!私たちが海外でその国のことわざを言っても、そのように思われるに違いありません。
ネタとしてひとつくらいマスターしておいてもいいかもしれませんね!その他にも、■「負けるが勝ち」自分のためにも相手のためにも役立ちます(タイ/女性/30代前半)
■「情けは人のためならず」と「能あるタカは爪を隠す」国境を超えた普遍的でいいメッセージが含まれていると感じますから(イタリア/男性/30代前半)
■「けがの功名」自分の失敗を考え過ぎるよりもポジティブで楽観的に人生を過ごしたい(シンガポール/男性/20代後半)などなど、たくさんのすてきな回答をいただきました。
文化も言語も全く違う国の、しかもたったひと言の言葉なのに、その奥に潜む意味に共感してもらえるなんてうれしいですね。
国は違っても人の心は同じなのだなあとあらためて感じてしまいました。
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