小中一貫教育のメリットとは? 子どもが育つ街研究会、教育に関する調査実施
調査対象は、公立の小中学校に通う子どもを持つ保護者500人(茨城県・つくば市、埼玉県・川口市、千葉県・船橋市、東京都・品川区、神奈川県・横浜市、各エリア100人)。
まず、「中一ギャップ(小学校から中学校に進学したときに、学習内容や生活リズムの変化になじむことができず、目標を失ったり不登校になったりいじめが増加したりする現象)について、不安に感じる/感じた点はどのようなことですか?」と尋ねたところ、多くの保護者が、「同級生・先輩との関係、いじめ問題などに代表される人間関係」と回答。
反対に”安心できる要素”に関して問う質問には「小学校で仲の良い友達が同じ中学に進学すること」が全体の40%以上を占めるなど、人間関係が「中一ギャップ」問題の核となっていることが読み解けた。
小中一貫校に通わせて良かった点としては、「小学生と中学生が日常的に交流する機会があること(年の離れた人と交流する機会があること)(32.1%)」、「小学生のうちに、中学校生活の体験機会(体験授業など)があること(27.2%)」、「小中の9年間を一貫した教育方針で子どもが学べること(23.3%)」などが保護者からあげられている。
「公立小学校・中学校に在籍している子どもの学校での教育として、あなたが伸ばしてほしいと期待している内容はどんなものですか?」という質問では、1位が「コミュニケーション力」、2位が「知力」で、いずれも7割をこえる結果が出た。
このことから、これからの学校教育に求められる要素としては、従来の学力一辺倒というより、個人の「人間力(次世代で活躍するスキル)」などを習得させることだと推測できる。
また、小中一貫校の保護者に、「子どもが受けている教育について、総合的に満足していますか、また、未就学児の保護者に薦めたいと思いますか?」と質問したところ、「満足している」、「薦めたい」ともにほぼ7割をこしており、高い評価が確認できた。
なお、子どもに受けさせたい教育については、「今までにない、新しい体験や学びができる教育(55.6%)」をあげる保護者が大多数。一方で、「実際に子どもが受けている教育とは?」の質問に対しては、「日本中の多くの子が現在受けている教育(60.4%)」と答える保護者が6割を超えるなど、理想と現実に開きがあることが分かった。
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