カスピ海ヨーグルトが南極へ! フジッコが種菌を南極観測隊に寄贈
フジッコは「カスピ海ヨーグルト」を家庭で手軽に手作りできる「カスピ海ヨーグルト手づくり用種菌」を、11月25日に南極へ向けて出国する第54次南極地域観測隊に寄贈した。
カスピ海ヨーグルトは、独特の粘りと酸味の少なさが特長のヨーグルト。
「カスピ海ヨーグルト手づくり用種菌」は、純粋培養した「カスピ海ヨーグルト」の種菌を凍結乾燥(フリーズドライ)したもので、常温で持ち運びが可能。
牛乳と混ぜて常温で発酵させることで、「カスピ海ヨーグルト」を作ることができる。
今まで南極地域観測隊は、持ち込んだヨーグルトは賞味期限内で食べ切るか、そのヨーグルトを種菌をもとにヨーグルトを手作りしていたという。
しかし、一般的なヨーグルトに含まれるブルガリクス菌やサーモフィラス菌の発酵温度は40℃。
温度調整に手間がかかる上、電力も必要だった。
そこで同社は、常温で発酵可能のカスピ海ヨーグルトの種菌を寄贈。
カスピ海ヨーグルトに含まれるクレモリス菌は、発酵温度が20℃~30℃と低い。
そのため、南極地域観測隊の基地内でも特別な保温器を使用することなく、ヨーグルトを手作りできる。
できたヨーグルトを種としても使えるので、常にできたてのヨーグルトを食べることができるという。