タバコの煙? ガーデニングの害虫? 急増中の「ベランダトラブル」とは
マンションにおいてベランダは個人の空間ではなく「共有部分」ですが、ほかの場所と違って「専有使用権」があるため、自分の空間と思い込みがちです。
それゆえか、隣家から漂ってくるタバコの害、ガーデニングによる害虫、避難経路をふさぐ物置、ペット飼育など、ご近所トラブルが絶えません。
その実例と解決法について、「快適で安全な女性の暮らし」をモットーに活躍する不動産アドバイザーの穂積啓子さんにお話を伺いました。
■隣人に嫌がられる「ベランダ喫煙」は遠慮しよう
【トラブルケース1】幼い子どもがいるため、いつもベランダで喫煙しているAさん。
ある日、隣の住人がベランダ越しに、「タバコの煙が漂ってくる! 臭いでベランダに出るだけで気分が悪い。
ベランダでの喫煙はやめてほしい」と言われ、ちょっとした口論になったと言います。
Aさんはヘビースモーカーで休日はかなりベランダでの喫煙回数が多いそうです。
どのように対処するべきでしょうか。
穂積さん:4~5年前から増えているトラブルです。
入居時に室内での「禁煙」が条件となるマンションは急増していますが、ベランダでの喫煙は、マンションの規約の禁止事項になっていない場合がほとんどです。