「釣った魚にエサをやらない」のは仕方ない!? - その理由が明らかに!
なかなか自分の気持ちを打ち明けられずに、ずっと片思いという場合もありますが、いても立ってもいられず、猛アタックするという人もいるでしょう。
人を好きになったり、自分の気持ちを伝えたいと思ったりすることに、男性も女性も関係ありません。
ですが、最初は一生懸命アプローチしてきたのに、交際をOKした途端、急に相手が冷めたように感じるという声は、男性よりも女性のほうからよく聞こえてきます。
付き合うまでは、遊びに出かけたときにおごってくれていたのに、いつの間にか割り勘になっている。
そもそも、おうちデートばっかりで外でデートしてくれない……など。
一般的にいわれる「釣った魚にエサをやらない」という男性の姿がそこにはあります。
なぜ、男性はそういう態度をとってしまうのでしょうか。
今回は、化粧心理学者の平松隆円さんにこういう態度にでる男性の心理について解説していただきます。
「釣った魚にエサをやらない」。
そこには、人間の動物としての繁殖という問題が大きく関わっています。
心理学の1つに、進化心理学という領域があります。
これは、心も人間の進化の過程で形成されてきたという立場から、人間の心理を探る新しい学問分野です。
この進化心理学という視点から人の恋愛を探ると、繁殖という目的が深く関わってきます。
誰かのことを好きになり、一緒にいたいと思う。
そして、好きな人の子どもがほしいと考えるようになる。
つまり、繁殖という目的を達成するために恋心が芽生えたと考えるのです(もちろん、進化心理学以外の異なる立場にある心理学領域からも、恋愛は考えられています)。
男性も女性も動物の本能として、自分の子どもを残したいというのがあります。
けれども、子どもというのは弱い存在です。
病気や不慮の事故で亡くなってしまうかもしれません。
だとすると、少しでも自分の子どもを残すためには、数多くの子どもを産み育てた方が効率が良いわけです。
パンダの双子出産が多いのは、自分の子どもが生き残るようにしているからだと考えられています。
では、人間の場合はどうでしょうか。一般的には、一度の妊娠で出産する子どもの数は1人です。
そして、妊娠期間はおよそ1年。
自分の子どもを失ってしまう可能性は低くありません。
そこで、少しでも自分の子どもが残るようにしようとします。
男性の場合はできるだけ多くの女性と繁殖を行い、子どもを失うリスクを分散させようとするのです。
つまり、釣った魚にエサをやらないという男性の行動は、1人の女性だけとつきあっていると自分の子どもを失ってしまうリスクが高いため、すぐに別の女性と繁殖しよう(付き合おう)とする、本能ともいえる「浮気」とみなすことができるのです。
とはいえ、人は他の動物とは異なり、本能のおもむくままにそういう行動にでることは、めったにありません。
それは、特定のパートナーと協力して育児をした方が、ちゃんと育て上げられるからです。
「子はかすがい」という言葉がありますが、子どもを一緒に育てようとすることで夫婦関係をうまく維持させていくことが可能なのです。
平松隆円
化粧心理学者 / 大学教員
1980年滋賀県生まれ。
2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。
国際日本文化研究センター講師や京都大学中核機関研究員などを歴任。
専門は、化粧心理学や化粧文化論など。
よそおいに関する研究で日本文化を解き明かしている。
大学では魅力をテーマに恋愛心理学も担当。
NTV『所さんの目がテン! 』、CX『めざましどようび』、NHK『極める 中越典子の京美人学』など番組出演も多数。
主著『化粧にみる日本文化』は関西大学入試問題に採用されるなど、研究者以外にも反響を呼んだ。
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