シンガポール航空出資のLCC「スクート」、個性的なサービスを魅力に
「Scoot(スクート)」――。
この名前を聞いて、航空会社だと思う人はまだ少ないのではないだろうか。
「Airways(エアウェイズ)」や「Airlines(エアラインズ)」の文字はどこにもないからだ。
スクートは、サービスに定評のあるシンガポール航空が100%出資する低コスト航空会社(LCC)。
シンガポール航空は、シンガポール・チャンギ空港を拠点にした短距離(4時間以内)路線を運航するタイガー・エアウェイズというLCCに出資しているが、スクートは4時間~8時間程度の中・長距離路線を運航するLCCとして2011年5月に設立された。
翌2012年6月にシンガポール - シドニー線で運航を開始。
現在、5カ国6都市に就航している。
「スクート」という社名の名付け親は、キャンベル・ウイルソンCEO。
「”Scoot”を辞書で引くと”すばやく動く”といった意味になるが、これに”Attitude(態度・姿勢)”を加えた合成語『スクーティテュード』をサービスの指針としている。
例えば、魅力的で、面倒な手間のいらない、信頼できる、現代的でフレンドリー、一味違うといった意味が含まれている」