2012年12月5日 11:40
北海道に冬の神が光臨? 神秘の自然現象「サンピラー」
白い雪の大地に天から神が降りてくる……かのように見える神秘の現象を、凍(い)てつく季節の北海道で目の当たりにすることができる。
空と大地をつないでいるかのような不思議な光の柱が、ある一定の自然条件がそろった時に現れるのだ。
「サンピラー」と呼ばれるこの大気光学現象は、北海道に暮らす人でもなかなか見ることができない。
サンピラーは日本語に訳すと「太陽柱」。
厳冬期、北海道の中でも特に寒い地域では、“ダイヤモンドダスト”と呼ばれる氷の粒が舞う現象が起こる。
サンピラーはこのダイヤモンドダストに、一定の角度から太陽光が当たった時に発生しやすい。
早朝や夕方近くの時間帯に発生することが多いとされているが、運が良ければそれ以外の時間帯に見られることもあるらしい。
何せいつ起こるか分からない自然現象。
すんなり出会えたら強運だと自負していいくらいだ。
ダイヤモンドダストは、気温が氷点下20℃以下にならなければ発生しない。
北海道の中でも、そこまで寒くなる地域は限られている。
道北や道東などがそれにあたる。
北海道では道北の名寄(なよろ)市が、最もサンピラーに出会いやすい場所として有名だ。