不動産アドバイザーに聞く。「ロフトがある部屋」って本当にいいの?
ロフトがある部屋に憧れる人は多いようです。
写真で見ると、おしゃれ、ひと部屋多いように見える、使いやすそうで、ああしたいこうしたいと想像がふくらみます。
ロフト付き物件の魅力などについて、「快適で安全な一人暮らし」をモットーに活躍する不動産アドバイザーの穂積啓子さんにお話を伺いました。
■「小屋裏物置等」が秘密基地感覚で使える
――ロフトはどうしてあんなに天井が低いのでしょうか。
穂積さん:子どもの習い事をきっかけにピアノを購入したAさん。
契約書に「ピアノ不可」とは書いていなかったため、当然OKだと思ったと言います。
数日後、管理会社から、「階下の住人から『ピアノの音がうるさい』と苦情が出ています」という連絡が……。
この場合、演奏してはいけないのでしょうか。
穂積さん:マンションでのロフトとは、戸建の場合の天井裏の部屋と同様で、「小屋裏物置等」と扱われます。
建築関連の法令で天井高が1.4m以下、設置する階の床面積の2分の1などが基準ですが、採光・換気の基準を満たしていないので居室とは認められません。
そのためロフトは、物置・納戸などの収納スペースというのが本質です。