2012年12月26日 07:04
兵庫県の源平合戦の地「須磨」には、自ら“おもろい寺”と名乗る寺がある!
大河ドラマ「平清盛」が放映中ということもあって、今、源平にゆかりの地にスポットが当たっている。
中でも有名な “一ノ谷の合戦”の場の近くに、真言宗須磨寺(すまでら)派の大本山でありながら、自ら“おもろい寺”と名乗っている「須磨寺」がある。
須磨西部に位置するため「須磨寺」と呼ばれるこの寺、正式名称は「福祥寺」である。
寺には、かつて福原京(ふくはらきょう)が置かれていた和田岬の海中から引き上げられた、聖観音像が祀(まつ)られている。
仁和2年(886)、須磨の地に移されて以来、ずっとこの寺で大切にされているのだという。
一ノ谷の合戦を機に、平家は滅亡への一途をたどったとされている。
その一ノ谷の近くにある須磨寺境内には「平敦盛の首塚」や、合戦後に源義経が平敦盛(あつもり)の首があるかどうか確かめる際に腰かけたとされる「義経腰掛けの松」などがある。
その他、実物大モニュメントを使って平敦盛と熊谷直実の一騎打ちシーンを再現した「源平の庭」や、平敦盛の青葉の笛や弁慶の鐘が置かれている「須磨寺宝物館」がある。
また、敦盛の首を洗ったと伝えられる「首洗池」などの史跡も見ることができるのだ。