2012年12月30日 07:05
千葉県浦安市のノスタルジックタウン・猫実(ねこざね)をほっこり散歩
東京都心からすぐの千葉県浦安市は、都会的でモダンなイメージがあるが、実はもともとは静かな漁師町。
山本周五郎の小説『青べか物語』の舞台としても知られる街だ。
今日は、今も昔ながらのぬくもりを感じるノスタルジックタウンなこの地を、ゆっくりと時間をかけて歩いてみたいと思う。
「べか舟」というものがある。
ノリを採る時に使った木造の舟で、幅が約84センチと狭いのが特徴だ。
もともとはひとりで櫂(かい)を漕(こ)いで乗る舟だったそうだが、後に発動機が取り付けられるようになった。
このべか舟、昔は浦安市でよく見られたものだという。
昭和39年(1964)に海の埋め立て事業が始まり、昭和44年(1969)に地下鉄東西線が開通するとたちまち都市化が進んだ浦安。
しかしもともとは、東京湾に面して旧江戸川や境川に囲まれたことより、陸の孤島とも言われ、ゆったり時が流れる漁師町であった。
その古き良き浦安の風情を今もたたえて伝統を残しているのが、市の中心である当代島(とうだいじま)、猫実(ねこざね)、堀江、北栄(きたざかえ)、富士見地区を含む元町地域だ。
それにしても気になるのが、猫実という地名。