山梨県中央市の「青春のトマト焼きそば」は甘酸っぱい青春の味!?
これは、山梨県中央市の完熟トマトとブランド豚を使った一品。
なぜ「青春の~」という甘酸っぱい名前がつけられたのか。
一体どんな味が楽しめるのか。
人気と知名度急上昇中のご当地グルメ「青春のトマト焼きそば」に迫ってみた。
その焼きそばの始まりは今から40年ほど前。
当時、山梨県内の洋菓子店の喫茶コーナーなどでは「ミート焼きそば」というメニューが提供されていた。
これは、普通のソース焼きそばにミートソースをかけたもの。
「焼きそば+ミートソース」という組み合わせに違和感を覚える人もいるかもしれないが、地元ではおなじみのメニューとして親しまれていたという。
しかし、その後「ミート焼きそば」は時代の流れとともに姿を消してしまった。
その焼きそばの復活と深い関わりがあるのが、前述した「中央市」である。
2006年に周辺の町や村が合併して発足したこちらの市は、山梨県のほぼ中央に位置することから、こう名付けられるに至った。
緑に囲まれた自然豊かな中央市の特産品はトマトだ。
農家の皆さんが愛情を注(そそ)いで作るトマトは抜群のおいしさ。
そんな絶品トマトを市内外に広くアピールするべく、中央市商工会青年部が思案。
「地元のおいしいトマトを使って、かつて人気を集めた山梨独特のメニューを再現しよう!」と、誕生したのが「青春のトマト焼きそば」なのだ。
再現に当たっての条件は2つだけ。
まず、中央市産の完熟トマトを使うこと。
そして同じく中央市産のブランド豚 フジサクラポークを使うこと。
こうして復活した焼きそばは、昨年から市内の飲食店で提供され始めて話題を集め、今ではレストランや食堂から中華料理店、日本料理店など19の店舗で提供されている。
2つの条件さえ満たせばアレンジOKなので、お店の個性が表れた味が楽しめ、各店をめぐる市民も多いという。
例えば、「日本料理 三ツ橋」では、トマトソースに甘えびから取ったダシを使用。
トマトの酸味を抑えたコクのある味が楽しめる。
中華料理レストラン「四川菜館(サイカン)」では、焼きそばに牡蠣(かき)ソースを使い、中華店らしい味に仕上げている。
味はかなり本格的だ。
お店にもよるが、ソースは2~3日しっかり煮込んでいるため、コクのある奥深い味が楽しめる。
「焼きそばとの相性はどうなんだろう」と思う人もいるかもしれないが、焼きそばは薄味に仕上げてあるので、意外なほど相性ピッタリだ。
この懐かしの味の再現に、まず反応したのは40~50代の大人たち。
子供のころに食べたあの味がよみがえったということで、「思い出の味が楽しめる」と好評だ。
「青春のトマト焼きそば」のネーミングの由来は、まさにこの部分。
大人にとっては青春時代を象徴する味ということで、こんな甘酸っぱい名前が付けられたのだ。
一方、今の子供たちにとっては食べたことのない新しい味だが、「大好物のミートソースと焼きそばが一緒に楽しめる」と評判は上々だという。
今、青春時代を過ごす彼らは10年20年経った時、「青春のトマト焼きそば」を青春の味として思い出すのかもしれない。
現在、県内のイベントに出張して焼きそばをふるまうなど、市民を中心に「青春のトマト焼きそば」のおいしさを伝える動きが広がっているという。
中央市の皆さんの思い出と素材と情熱が詰まった「青春のトマト焼きそば」、気になる人は是非味わってみていただきたい。
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