名古屋の喫茶店「マウンテン」の店主は、なんで「甘口スパ」を開発したの?
名古屋の喫茶業界に燦然(さんぜん)と輝く、名古屋市昭和区の喫茶店「マウンテン」。
業界をリードしてきたこの店は、オープンから40年以上経た今もなお、店主の持つ独特のオーラのもとで圧倒的な存在感を放つている。
今回はこの店の創業者へインタビューを試みた。
「お!よぉ来たなぁ。
おみゃーさん前にも一度会ったことがあるなぁ」。
ギラリと鋭く光るまなざしをまっすぐに筆者へ向けたこの御仁こそ、誰あろう、マウンテン店主の加納幸助氏である。
彼の記憶の通り、筆者は15年以上も前に一度だけ彼のインタビューを敢行していた。
よく覚えてくれていたなと静かな感激を胸に、改めて彼の顔を見る。
久しぶりに会う彼は、顔に若干の年輪を刻んではいるが、その生命力は少しも衰えていないようだ。
「今回は何を(写真で)撮る?やっぱ甘口系か?アンタの好きなもん作ったるで何でも言ってちょうよ!」。
「甘口」とは何のことかというと、この店の名物「甘口スパゲティ」のこと。
このメニューこそ、マウンテンの代名詞ともいうべき名物なのだ。
他に類を見ないインパクトで数々のメディアに登場し、その名は全国にとどろいている。