東京都、「アジアヘッドクォーター特区」への外国企業の初誘致に成功
東京都はこのほど、外国企業誘致プロジェクト「アジアヘッドクォーター特区」において、太陽光発電システムの設計、施工を手掛けるベルギーのIkaros Solar nv(以下、イカロス社)の誘致に成功したと発表した。
アジアヘッドクォーター特区とは、東京都が新たな外国企業誘致プロジェクトを実施するエリア。都は2016年度までに、アジア地域の業務統括拠点・研究開発拠点となる企業50社を含む、外国企業を500社以上誘致することを目標としている。
イカロス社は、太陽光発電システムの設計から施工、管理、資金調達支援まで幅広く事業を展開している。同社は都の支援を受けて、日本でのビジネスパートナーの選定などの検討を進め、日本国内で太陽光発電を手掛けているライジングコーポレーションとの合弁会社を特区に設立することで、日本への進出を決定した。
合併会社の社名は、イカロスライジングコーポレーション(仮称)。新会社代表には、前Qセルズジャパン営業/マーケティング部統括部長の中西晃一氏が就任する。合併会社では、日本の標準価格から10~20%程度安価な太陽光発電システムを販売予定のほか、強風や地震といった日本の状況に合わせた商品を提供するため、太陽光発電施設から収集したデータの解析、および発電施設の設計・建築手法などの研究開発も行う計画だという。