内々定を複数獲得した学生、開放的で努力志向 - 2013年就職戦線総括<3>
マイナビは、2014年春卒業予定学生を対象とした、企業の採用状況と学生の就職活動状況、内定状況、今後の見通しをまとめた「2013年度就職戦線総括」を発表した。主な調査資料は「2014年卒マイナビ企業新卒採用予定調査」、「2014年卒マイナビ大学生就職意識調査」、「2014年卒マイナビ大学生就職モニター調査」など。
4月末時点での学生の内々定率は34.6%(前年同月比1.1pt増)となり、企業の採用予定数の対前年入社予定数比が13.8%増だったことを考えると、やや物足りない結果となった。
内々定を得た学生については、前年よりも活動を終了する割合が増加。活動を終える学生のタイプには、内々定先1社で活動を終える「本命即決タイプ」と複数社から内々定を得て決断する「複数選択肢タイプ」がみられる。
「本命即決タイプ」については、理系の割合が高く、3月以前の早期に内々定を得た割合も高い。「複数選択肢タイプ」の学生は今年度は特に割合が増えており、内々定の数に比例して活動量も多い傾向がみられた。また、「活動継続タイプ」については、内々定先に不満がある割合は2割ほどにとどまっており、中小企業にも視野を広げ社風を重視しながら企業を選択する傾向がうかがえる。