くらし情報『”自分へのご褒美”が落とし穴! 『カイジ』に学ぶ”1億総借金時代”の生き抜き方』

”自分へのご褒美”が落とし穴! 『カイジ』に学ぶ”1億総借金時代”の生き抜き方

”自分へのご褒美”が落とし穴! 『カイジ』に学ぶ”1億総借金時代”の生き抜き方
経済ジャーナリストで、「物事をわかりやすく説明する」スペシャリストの木暮太一氏が、次のテーマに選んだのは”お金”。『カイジ「命より重い!」お金の話』(サンマーク出版、定価1,500円+税)は、人気漫画「賭博黙示録カイジ」(作者・福本伸行氏)を読み解き、マネーリテラシーの大切さを教えてくれる「お金の教科書」だ。「自分への投資っていうけど、それはただの消費です」。木暮氏の厳しい指摘に、誰もが我が身を反省するはず。私たちに何が足りないのか、木暮氏に話を聞いた。

――「カイジ」のストーリーをもとに、お金の正体を解説するというアイデアはとてもおもしろいですね。

「カイジ」は大好きなマンガで愛読していました。2009年に公開された映画「カイジ人生逆転ゲーム」でストーリーを2時間に凝縮して見た時、「これは資本主義の話だ」と直感したんです。


もともと、お金についての本はずっと書きたいと思っていました。日本の教育の特徴ですが、子どもの頃に、お金についての勉強をしませんよね。給与が決まる仕組みとは、税金とは、ローンとは……。社会人として知っておくべき最低限の知識も持たずに社会に出て行く。「カイジ」の主人公・伊藤開司は、友人の連帯保証人になり、法外な利息でふくれあがった多額の借金を抱えることになります。

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