東京国立博物館で、特別展「上海博物館 中国絵画の至宝」を開催
東京国立博物館、上海博物館、日本経済新聞社、毎日新聞社は10月1日~11月24日、東洋館リニューアルオープン記念 特別展「上海博物館 中国絵画の至宝」を開催する。
中国でも最大規模の収蔵を誇る上海博物館。同展は、その中から、宋・元時代から明・清時代まで、約千年に渡る中国絵画を代表する名画を一堂に展示するものとなる。初公開、一級文物をふくむ40件もの名品によって、五代・北宋から明清にいたる中国絵画の流れを辿ることのできる機会となるという。
中国の絵画史は、宋・元時代に文人たちの高潔な精神を体現した文人画が生まれ、元末四大家(げんまつしたいか)と呼ばれる4人の文人画家の活躍で頂点を迎えた。今回はこのうち、中国文人画の最高峰と讃えられる倪瓚(げいさん)の代表作「漁荘秋霽図軸(ぎょそうしゅうせいずじく)」、および王蒙(おうもう)の代表作「青卞隠居図軸(せいべんいんきょずじく)」を展示。四大家の作品は日本では所蔵されておらず、観覧できる貴重な機会となる。
明代には、元代の文人画を継承する呉派と、宮廷画家の系譜に属する浙派(せっぱ)とが対峙。
その2つの流派の代表作、呉派の首領・文徴明(ぶんちょうめい)