【エンタメCOBS】こんな簡単でいいの!? 野菜が生まれ変わる「干し野菜レシピ」
干し野菜が静かなブームのようだ。僕も実際に試してみたが、干すことで生まれる新たなうまみと、保存食としての利便性など、その魅力は十分に感じ得た。そこで、今回はそれら干し野菜を使ってできる、簡単なレシピをご紹介したいと思う。『干し野菜クッキング―ちょこっと干してうまみがぎゅっ!』の著者である料理研究家の本谷惠津子先生にお話を聞いた。
――先生のオススメの干し野菜ってなんですか?
「キャベツはいいですよ。キャベツって一人暮らしだと持て余すことも多いでしょ?芯がついたまま、葉っぱを広げて干してみてください。30分でも3時間でも3日でもいいですよ。それをオリーブ油でもサラダ油でもいいし、そのまま焼くの。
あとは塩こしょうをして、そのまま食べるだけ。バジルなどあればそれも一緒に焼いてもいいし、あとはポン酢でも、マヨネーズでもかけて食べてみてください。おいしいですよ」
――超簡単ですね。おつまみにもよさそうです。
「干しているからうまみも甘みも全然ちがいますよ。歯触りもちがうし、栄養も変わります。お天道さまのおかげでビタミンもカルシウムも増しています。もし食べ切れなければ塩でもして、ビニール袋に入れておけば2、3日は大丈夫でしょうね」
――なるほど。
ほかにはどんなものがありますか?
「今だとピーマンね。夏場は旬ですから安いですよ。一袋買ってきたら5、6個は入っているでしょ。赤でも緑でもいいですよ。それをまず手で潰すの。つぶしたら亀裂が入るでしょ?そのまま干してください」
――え、つぶすんですか!?
「そうよ、潰すの。つぶしておけば、そのあとそのままいためても、揚げても、焼いても、オーブンに入れても、爆発しないでしょ。あとはそれをヘタのところを持ちながら、ボリボリと食べるだけ。
一個なんかすぐに食べ終えちゃうわよ。栄養もあってビタミンもちゃんと取れるし、お子さんにもおすすめね。簡単でおいしいので、わが家でもすごく人気なの」
――いいですね。早速週末にでも試してみます。
日差しの強くなるこれからは、まさに干し野菜のためにあるような季節。ただでさえ野菜が腐りやすいシーズンなので保存食としていかがだろう?もちろん雨の日には取り込まないといけないが、そこは洗濯物を干すのと同じである。難しいことは特になかったように思うので、みなさんも手軽に楽しんでみてはいかがだろうか。干し野菜は、うまいよ。
(根岸達朗/プレスラボ)
【関連リンク】
本谷惠津子先生の著作一覧(家の光協会)
風土にあった食生活を信条に、無駄の無い家庭料理を提案している本谷惠津子先生。雑誌、書籍でご活躍のほか、料理講習会などの講師も務めている。
自宅で簡単!? 干し野菜の作り方
僕がかつて実践した干し野菜の記事だ。きゅうりが特におすすめだ。