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【雑学キング!】上手な舌使いがポイント!? 猫舌とそうでない人のちがいとは?

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ひどい猫舌の人は、ラーメンにも氷を入れないと食べられないという話を聞いたことがある。ふーふーするどころの話ではない。氷である。味が変わるかもしれない。店主が見たら泣くかもしれない。でも仕方がない。なんと言われようと、猫舌の人は「熱いものが苦手」なのだ。

そんな切実な悩みをお抱えの方を救うべく(?)今回は、猫舌について調べてみることにした。
猫舌である人とそうでない人にはどんな違いがあるのだろうか、また猫舌を解消する方法はあるのだろうか。朝日大学歯学部の硲哲崇(さこ・のりたか)教授にお話を伺った。


――まず、猫舌とそうでない人の違いを教えてください。

「科学的にはなにもわかっていません。そもそも組織学的な検査を行っても、舌の組織の厚さや薄さ、神経の多さや少なさなどに、個体差はほとんどないとされています」

――でも、実際に熱いものが食べられないという人はいますよね。なんででしょう?

「最近は舌の使い方なのではないかという考え方があります。舌の先は温度に対して敏感なのですが、逆に真ん中から奥にかけては熱さを感じる部分が少ないのです。つまり、猫舌でない方はうまく敏感な部分に触れないようにして食べることができている」

――じゃあ、逆に猫舌の人はそのあたりを意識すれば治すことができるのでしょうか?

「食べ方のテクニックとしては、熱く感じるところを避ければいいということは言えますね。
たとえばお茶を飲むときも、熱に敏感な舌先を下の歯の歯茎のところに当てて隠して、ずずっと吸い込むような感じにする。空気とお茶が触れますから、若干温度も下がります」

――猫舌でない人はそれが無意識にできているということなんですね。そもそも、猫舌になってしまう根本的な原因はなんでしょうか?

「お母さまが猫舌だと子供が猫舌になるというケースが多いことから、遺伝的な原因を考える方もいらしたのですが、これはお母さまが猫舌だと子供に熱いものを与えないので、子供が熱いものを食べるトレーニングができず、その結果猫舌になってしまったのだと考える方が合理的なのかもしれません。同様に、お母さまと子供の食べ物の好き嫌いが一致するというケースが多いのも、お母さまが自分の嫌いな食べ物をわざわざ子供に与えないから、好きになる機会がないと考える学者もいます」
――なるほど。それは理に適ってるような気がしますね。

「ただ、はじめにも述べましたがあくまでも科学的根拠はありません。猫舌に関してはわからないことが多いのです。また、舌先のトレーニングがうまくできて熱く感じないからといっても、熱く感じにくいというだけであって、やけどをしないということではありません。
無理に猫舌を治してかえってやけどが増えたのでは本末転倒です。そこは気をつけていただきたいところですね」

――ありがとうございました。

個人的には煮えたぎるくらいの熱いラーメンが好きだったりする非猫舌派だが、思い返せばよく口の中がピリピリするような、やけどはしていた。慣れてしまったから気にならなくなってはいるが、熱いものを平気で食べられてしまうというのも、逆に考えものなのかもしれない。

(根岸達朗/プレスラボ)

【関連リンク】

猫舌(Wikipedia)
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