【雑学キング!】上手な舌使いがポイント!? 猫舌とそうでない人のちがいとは?
ひどい猫舌の人は、ラーメンにも氷を入れないと食べられないという話を聞いたことがある。ふーふーするどころの話ではない。氷である。味が変わるかもしれない。店主が見たら泣くかもしれない。でも仕方がない。なんと言われようと、猫舌の人は「熱いものが苦手」なのだ。
そんな切実な悩みをお抱えの方を救うべく(?)今回は、猫舌について調べてみることにした。
猫舌である人とそうでない人にはどんな違いがあるのだろうか、また猫舌を解消する方法はあるのだろうか。朝日大学歯学部の硲哲崇(さこ・のりたか)教授にお話を伺った。
――まず、猫舌とそうでない人の違いを教えてください。
「科学的にはなにもわかっていません。そもそも組織学的な検査を行っても、舌の組織の厚さや薄さ、神経の多さや少なさなどに、個体差はほとんどないとされています」
――でも、実際に熱いものが食べられないという人はいますよね。なんででしょう?
「最近は舌の使い方なのではないかという考え方があります。舌の先は温度に対して敏感なのですが、逆に真ん中から奥にかけては熱さを感じる部分が少ないのです。つまり、猫舌でない方はうまく敏感な部分に触れないようにして食べることができている」