【雑学キング!】左利きは右脳が発達してるって本当!? 脳科学者に聞いた
左利きがカッコいい、と思い続けて10数年。左利きに強いあこがれを抱くがあまり、私の「左利きセンサー」はずいぶんと敏感になってしまった。初対面の相手が左利きだと分かるやいなや、「あ! 左利き!」とうれしさを隠し切れず指摘。必ず指摘、もれなく指摘。そればかりか、自らも左利きになりたくて、左で字を書く、左でおはしを持つ、などの練習を人知れず重ねたことすらある。(が、いまだに左利きにはなれない)
私がここまで左利きにこだわる理由は、人とは違うカッコよさがあるのはもちろんだが、それより何より、芸術的才能があるだの、右脳が発達しているだのといううわさがあり、うらやましい能力を総なめにしている点である。
私の周りにいる左利きは、軒並み絵が上手い。左利きはやはり芸術的才能が発達しているのだろうか。
それと右脳の関係は実のところどうなっているのか。キムタク主演のドラマ『MR.BRAIN』解説本の執筆もされた、脳科学者の米山公啓先生に話を聞いてみた。
――左利きの人は右脳が発達していて芸術的才能がある、といううわさがありますが、これは本当なのでしょうか?
「右脳は直感的な能力をつかさどりますから、右脳が発達していると芸術家が多いかもしれませんが、はっきりとした統計はないと思います。ただ、ノーベル賞受賞者には左利きが多いです。右脳は追求型の脳なので、研究に向くのです。また、右脳が発達していると総合的な判断や直感力が強くなります。脳の処理能力が高いため物事の対処が早く、生存の確率があがったり、短期間で結論が出せたりします」
――うわぁ、いいなぁー。じゃあじゃあ、左半身を使うと右脳が発達すると聞きますが、これも本当なのでしょうか?
「定義によりますが、左半身を動かすときは、右脳が命令を出しているので、右脳が発達します」
――ということは、私が左利きになる練習をしていたのはあながち間違ってなかったんですね。
ちなみに、大人になってからでも右脳は鍛えられるのでしょうか?(そうでないと今までの努力が水の泡に……!)
「今の脳科学の考え方では、年齢は関係ないとされていますよ」
ああ、よかった。今後も自主トレを重ね、右脳をモリモリ鍛えよう。さっそく今、マウスを左手で操作し、張り切ってトレーニングに励んでいる。めざせ右脳マッチョ、略してウノマッチョ!ゴリマッチョ!細マッチョ!
(朝井麻由美/プレスラボ)
【関連リンク】
米山公啓事務所
お話を伺った米山公啓先生のホームページ。東京・あきる野でクリニックも開かれています。
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