【雑学キング!】お持ち帰りエコ推進中。食べ残しの環境問題を考えてみた
飲み屋などで、注文しすぎて残ってしまった食べ物を「お持ち帰り」したことはありますか?聞くところによると、この「お持ち帰り」、最近注目されているエコ活動のひとつなんだそうですが、その話を聞いた私の友人がボソッと言いました。「持ち帰りって騒がれてるけど、ゴミの量が減る以外にいいことあるのかな?」
うーん、ゴミ削減も立派なエコだと思うのですが、それ以上の意義は無いのでしょうか。サスティナビリティー(継続可能性)という観点から環境問題を考え続けるgreenz.jpライターの松岡由希子さんにお話を伺いました。
――「持ち帰り活動」によって直接的に生じる、環境面、経済面におけるメリットには何がありますか?
「食べ残しの廃棄コストは減るはずなので、店側にとってはコスト効率化を実現できるメリットがあると思います。また、廃棄物量が減るということは、環境面でもプラス効果があります。消費者にとっては、持ち帰りのおかげで多少食費が節約できる、という効果もあると思います」
――食費の節約は私たちにとって確かに一番わかりやすいですね(笑)。ゴミが減ることによっていろいろとメリットが生じるのはなんとなく想像できるのですが、それ以外に「お持ち帰り」の良い影響はありますか?
「消費者に『食べ残しのもったいなさ』や『食のありがたさ』を感じさせるきっかけづくりになると思います。実際どれだけの量を自分が食べ残したのかが消費者に見えやすくなるからです。
これがよりよい方向に進めば、食べ残さない程度の適量を注文しようという意識づけにもなると思います」
――なるほど!「お持ち帰り」によるエコ教育ということでしょうか。「どのくらい余計な注文をしたのか」をよりはっきりと可視化する効果があるというのは、思わずひざを打つ視点でした。どうもありがとうございました。
お話を伺って、「お持ち帰り」が単にゴミを減らすためだけではなく、消費意識を変えていく可能性を秘めた活動だということはわかりました。では、実際に「お持ち帰り」現場で働かれているお店の方たちは「お持ち帰り」にどう対応されているのでしょうか
■都内のあるタイ料理店の場合
「こちらでは基本的には対応していないですね。衛生上の問題があるので、原則としてやってはいけないことになっているんです。ただ、商品にもよりますが、暑くない時期、持ち帰り後すぐ食べていただけることが明らかなお客さまには特別に対応することもあります」
■都内のある中華料理店の場合
「(持ち帰り商品が)いたんじゃうと良くないからね。常連さんの頼みだと応じちゃうこともあるけどねー。
あと、うちは一人でやってるから忙しい時間帯にはやっぱり対応できないこともあるよ」
残念ながら、もろ手を挙げて大歓迎というわけにはいかないのが現状のようです。ほかにも何件かご意見を伺ったところ、皆さん食べ残しを持って帰ることには賛成なのですが、衛生面の懸念から積極的に対応するには至らないという点において共通していました。
エコ意識の向上につながる活動としての「お持ち帰り」、欧米では「ドギーバッグ」や中国や台湾では「打包(ダーパオ=食べ残しをお持ち帰り用に包むこと)」習慣として有名ですが、そのほか諸外国でも当たり前のこととして根付いているようです。日本でも早く当たり前のことになるといいなと思いました。お財布にもやさしいですしね。
(木原将太+プレスラボ)
【関連リンク】
greenz.jp
お話を伺った松岡さんがライターとして参加しているウェブメディア
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