【エンタメCOBS】話題のノリピー本『酒井法子 隠された素顔』を読んでみた
大きな事件が起こったとき、即座に出版される本をアメリカなどではエマージェンシーブック(以下、緊急本)と呼ぶそうです。内容は緊急本だからといってこんなピンチはこう切り抜けろといったサバイバルものとは趣の違うもので、どちらかというと事件の当事者の過去や、報道ではあまり明らかにされてこなかった“深い部分”をえぐる暴露本的要素が強いようです。
先日、覚せい剤取締法違反で起訴された元女優・酒井法子被告の事件に際して出版された書籍『酒井法子隠された素顔 (単行本)』(梨元勝著/イースト・プレス)もこうした緊急本のひとつだとか。どんなことが書かれているのでしょうか。
全体を通して語られていると感じたのは、「薬物は絶対にダメ」「芸能界を引退するべき」というもの。それらが梨本氏の“引き出し” ともいえるような情報網から外堀を埋めるような形で肉付けされていました。いくつか他誌の報道による推測も含まれてはいるのですが、さすがは芸能リポーターとでもいうべきか、真偽のほどは抜きにしても、とにかくまあいろいろなことを広く情報として押さえている。そういうお仕事なのだとは思いつつも、好きでなければやれないことだなあと妙に関心をしました。