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【エンタメCOBS】文豪みたいに旅館で執筆!? 翻訳家ってどんなお仕事なの?

マイナビニュース

海外のビジネス関連の書籍を日本語に翻訳したものを「ビジネス翻訳本」と呼ぶそうです。この「ビジネス翻訳本」、外国ならではの発想や考え方を知ることができると今注目を集めています。『ザグを探せ! 最強のブランドをつくるために 』(マーティ・ニューマイヤー著/実務教育出版)、『買い物する脳―驚くべきニューロマーケティングの世界』(マーティン・リンストローム/早川書房)などの翻訳を手掛けた翻訳家の千葉敏生さんに、その魅力についてお話を聞きました。ちなみに千葉さんは2006年にフリーランスの翻訳者としてデビューしたばかり。どんなスタイルでお仕事をしているのかも聞いてみました。

——ビジネス翻訳本ってどうなんですか?

「おもしろいですね。海外の経営者の最新の考え方など、合理性や法則性の面で日本人にはない視点が詰まっています。もちろん日本より外国が優れているというわけではなく、あくまでも違う視点に触れることができるというところが魅力です。
『ザグ』や『マインドマップ』など日本にはないキーワードも多く、読んでいて新鮮な感覚を得られることが多いです」

——どういうのを読めばいいですか?

「自分の知ってるビジネスに役立つ本を探すといいですね。ブランディング、マーケティングなどキーワードを決めて探してみてください。まるで取っ掛かりがつかめないという方は、僕が翻訳したものではありませんが、『アメリカCEOのベストビジネス書100 』(ジャック・コヴァート著/講談社)というガイド的な書籍もありますので、参考にしてみてはいかがでしょうか」

——千葉さんもいっぱい読むんですか?

「仕事をするときはやはり読みますね。ただ、今後はいろいろな翻訳をしていきたいので、今は特にジャンルにこだわることなく幅広く読んでいますね。翻訳家って、読書が好きな人や、文章を書くのが好きな人にとっては最高の仕事なんです。知識の幅も広がるし、なにより自分で時間を管理しつつ、マイペースに作業を進めることができる」

——でも締め切りとか大変じゃないですか?

「僕の場合は始めにこれでもかっていうくらい、ものすごい勢いで作業します。とはいっても不思議と後半が楽になるということもなく、締め切り間際はいつもドタバタしますけど。ちなみに一冊を翻訳するのに三カ月ほどかかりますが、そのうちの二カ月半以上は大変です。
図書館に三日間程こもって作業することもありますし、旅館に泊まって作業をすることもあります」

(ふむふむ)

——文豪みたいでかっこいいですね。

「根を詰めてやるので、気分転換が必要になるんですよね。あと、この仕事は最後に通して読んでうまくいったときに、パズルが完成したような達成感があるのがいいんです。その達成感を得るためなら、どんなに作業が大変でもがんばることができる。ましてや翻訳という好きなことを仕事にできているのですから、不満なんてないですよね」

——ありがとうございました。

千葉さんのお話を聞いて、翻訳家はある種の「職人」的なかたぎを持っている方が向いているのかなといった印象を受けました。翻訳家のお仕事にちょっと興味が沸いてきたなあ、という方は専門学校もあるので気軽に問い合わせてみてはいかがでしょうか。そこから新しい世界が広がることもあるかもしれません。


(根岸達朗/プレスラボ)

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