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【エンタメCOBS】「おなら大全」、「地獄の事典」……新しい世界が開ける珍本の世界

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本の中には専門的な分野の人が読めば重要な資料だったとしても、私たちからすれば「それ、誰が読むの?」、「何の役に立つの?」というものがあります。しかるべき人が読めば思考を展開していくための重要な材料になりえるのでしょうが、一般ピープルが読んでも何が何やらさっぱり!でもそういう本に限ってなんだかおもしろそう!と言うことで、今回は「それ必要?」と思わず問いたくなるような本(失礼)を大学図書館に勤めているIさんにお尋ねしてみました。


■『おなら大全』(著者:ロミ/ジャン・フェクサス)
さまざまな「おなら」を解説。とにかく古代から現代までの文献など、いたるところからおならにまつわる話を集めてきた本。

本からにおいがしてしまいそうな……。
とにかくおならづくしの一冊。この著者であるロミとジャン・フェクサスは、ほかにも『悪食大全』、『でぶ大全』などを執筆。ちなみにこの『おなら大全』でラブレー賞なるものを受賞しています。

『でぶ大全』は読んでいるとうっかり「私ってデブでもいいのかも……!」という気分に陥ります。

■『平行植物』(レオ・レオーニ著)
絵本作家であるレオ・レオーニが描く植物図鑑……でも、実際に描かれている植物は架空のもの。

読みすすめていると、うっかり本物の図鑑のように感じられますが、実は筆者であるレオ・レオーニが作りだしたフィクションです。しかし、絵本作家である筆者の絵にほっこりすると同時に癒やされる一冊。

■『地獄の辞典』(コラン・ド・プラシー著)
19世紀前半に信じられていた地獄思想、悪魔、幽霊、魔術師などを挿絵付きで解説。
「悪魔なんていない、いない!」と大人になってからは言いきってしまいますが、この一冊を手に取れば、ある意味、童心に戻れる。「悪魔が出てきて食べられるかもしれない……!」とおびえてトイレに行けなかった幼き夜のことが思い出されます。

■『サンタクロースの辞典』(グレゴアール・ソロタレフ著)
AからZまでのフランス語を142並べて、それにあわせてサンタの生活ぶりを紹介。


辞典とうたっているけれど、実際は絵本だし、サンタクロースのことが知れるのかというとそうではありません。よく絵本にある「道徳的なもの」を伝えてはいるのですが、サンタクロースに置き換えられるだけで、ちょっぴり素直な気分になれるから不思議。■『TOKYONOBODY』(中野正貴著)
東京という人があふれる場所で、人が全くいないシーンばかりを集めた写真集。

人がいないだけで、こんなにも物悲しさを感じさせるのか、と新たな東京の一面を見た気分になります。人がいない一瞬をとらえるために待ち続けた著者の気分や、人っ子一人いなくなる瞬間とはどんなものだろう、と想像すると楽しみが広がりそう。

自分には関係ないと思っているジャンルの本を広げてみると、まさにそこは異世界。なかにはそんなことを懇切丁寧に説明されても……と思ってしまうものもあるのですが、興味本位で開いてみることが何より大切。なにげなく取りだした一冊の本のページをめくったことで、思いもしなかったようなジャンルの専門家になることができるかも?
(ふくだりょうこ/プレスラボ)

※文中で紹介された本はAmazon等に在庫があるものもありますし、検索すればもっと詳細が出てくるかと思いますので、気になったものがあれば買ってみよう!ちなみに私は「世界シンボル辞典」という1万円以上する本を衝動買いたことがあります。


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