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【突撃!COBS】映像作品の語り部「活動弁士」って職業を知ってますか?

マイナビニュース

今や、学生や子どもが選ぶなりたい職業ランキングで常に上位にランクインする“声優”。その声優に近い職業として、“活動弁士”というものがあるのはご存知だろうか。活動弁士とは、古い無声映画(音声のない映画)を字幕に代わって語りながら紹介する職業。映像に対して言葉を充てていく作業が声優に似ています。東京都内でのライブの他、地方や海外でも活躍する活動弁士・坂本頼光(さかもとらいこう)さんに、直撃取材を試みた。


――活動弁士というのは、どういった仕事なんですか?

「普段は、イベントやライブで活弁をしたり、アニメの声の仕事なんかもしたりしています。いわゆる活弁というのは、チャップリンなどの昔の無声映画の映像を流しつつ、ライブで声をアテていきます」

―― “活動弁士”のお仕事は、基本はライブが多いんですよね?

「そうですね。イベントやライブで活弁をすることが多いです。
もちろん、声を使う仕事なので、アニメの声優の仕事なんかもありますけどね」

――活動弁士にはどうやったらなれるのでしょう?声優なんかだと養成所や専門学校がありますが、活動弁士の勉強をする場所はないですよね。

「基本的には徒弟制(とていせい)です。僕は師匠についたわけではないのですが。中学生のときに、学校の授業で活弁付きの無声映画の観賞会に行って感銘を受けて活動弁士を目指すことにして。高校を中退してこの世界に入りました。当時、活動弁士をしてる人は日本でたったの2~3人、今でも10人くらいだと思います」

――そんなに少ないんですか!?

「商売として成り立たないからやめろ、と何度も周りに言われ続けてきました。人口が少ないのもあって、“仕事”として認知されていなかったんでしょうね。でも、どうしてもあきらめられなくて。
そして、2000年の12月に東京キネマ倶楽部がオープンしたとき、活動弁士オーディションに受かってデビューしました。とはいえ、デビューしてからもずっと金銭的にカツカツでしたよ」

――今はご活躍されていますね。

「おかげさまで。でも、今でも金銭的に厳しいです。収入が不安定ですし。数年前から、自作でアニメを作って、ライブでそれを使うようになったのですが、それがなかなか好評でして。いわゆる活弁というのは、昔の無声映画の映像を使うのですが、若い方は古い映画を知らないことが多いですからね。そこで、新しいお客さんを開拓するために、自作アニメを作ってライブでやってみたら、それがウケたんです。
作画も動画編集もすべて自分でやってるので作るのは大変なのですが、やってるうちに『絵を描くのって楽しい!』と思ってきて。今まで僕は活弁にしか興味がない人生を送ってたのに新たな発見です(笑)」

現在、坂本頼光さんは、都内のイベントを中心に、地方や、海外でもライブ活動を行っているとのこと。生で見る活弁の迫力は筆舌に尽くしがたいものがある。特に、大好評だという自主制作アニメの活弁は必見。迫力と爆笑の世界を堪能したい方は、足を運んでみてはいかがだろうか。

(朝井麻由美/プレスラボ)

【関連リンク】

ブログ『活動弁士の家』
http://blogs.yahoo.co.jp/qfdsj940
坂本頼光さんの出演情報はこちら。

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