【エンタメCOBS】電話機の「#」や「*」って何のためにあるの?
どの電話機を見ても、数字の0の両サイドに必ずあるのが「#」と「*」。何のためにあるのでしょうか。昔、ポケベルが全盛の時代には、本文の文字入力をする前に「*2*2」と入力しなければいけなかったり、最近では留守番電話にメッセージを吹き込んだあと、終了のサインとして「#」を入力するということも。通信機器の記号に関する取り決めの管理などを行っている、日本ITU協会さんに聞いてみました。
――どの電話機にも必ずついてますよね?
「1968年に世界共通で定められたITUの規約の中で、数字と記号の配置が勧告されているためです。#や*などの記号を総称して『機能ボタン』と呼んだりもしますが、各電話会社によって用途や呼び名はまちまちです。留守番電話や短縮ダイヤルの登録など、主に発信以外の機能に使われることが多いようです」
――呼び方はトーンとか、シャープとか?
「ITUが定めた勧告では、#はスクエア、*はスター、またはそれぞれの国の言葉で呼ばれることになっています。ジュネーブのITUの公式サイトにはすべて英語の記述ですが、勧告の詳細なども閲覧できるようになっています」
――どんなことが書いてあるんでしょうか?
「今後、コンピュータ技術が進歩し、電話の機能が多機能化することを想定して、これらの記号を識別しやすいシンボルとして選んだと。