【コブスくんのモテ男道!】人は見た目が9割? 普段ラフな僕がジャケットを着てみた
ライターという職業柄、週末だけでなく平日もラフな格好の僕。後輩(女性)からは「ラフすぎてだらしない!」とか、同期からは「そのジーパンの穴はオシャレなんかじゃない!」などと、散々なことを言われます。さらに友人からは「ジャケットを着るようになったら、仕事がデキそうにみられた」などと、聞き捨てならないエピソードも……。
そんなに言うなら、僕だって!と、思ったのですが、持っているのは親せきのおじさんからもらったお古のジャケットのみ。うーん……。どこか、気軽に着られてカッコいいジャケットってないのかなぁ。
そんなことを思いながら、いつもどおり、この日もジーパンにTシャツ姿で出社。
「おはようございま~す……」
後輩は「今日もずいぶんラフですね……」と呆れ顔。
「最近はユニクロでもジャケットが買えるらしいですし、先輩も社会人らしい格好をしてみたらどうですか?」と言っている。そうか!普段行き慣れているユニクロならいけるかもしれない。
早速、仕事の合間にユニクロのオンラインサイトをチェックしてみると、ふむふむ確かにカッコいいラインナップがたくさん。しかも、セットアップで15,000円弱とかなりお手頃。「へえ」なんて思いながらも興味本位で数着購入。ジャケットを着回したら、みんなどんな反応するんだろうか。ちなみに身長179センチで69キロの僕には、サイト内のサイズ表をみると、Lサイズが丁度良い大きさでした。
■ジャケット着てみた~一日目
●本日のコーディネート:
ウールジャケット(セットアップ・スリムフィット)(グレー)
ウールノータックパンツ(セットアップ)(グレー)
スーパーノンアイロンシャツ(長袖)
さっそく、商品が届いたので、今日はジャケットをボトムスとセットアップでキメて出社してみました。
着てみてわかったのはしなやかな肌触りで、思ったよりも軽くて着心地がいいこと。手縫い風のステッチワークなども付いているところを見ると、結構細かいところにまでこだわってるんだなあという感じがします。シャツはシンプルに、白無地の形状記憶タイプをチョイス。なんか、仕事がデキる人になった気分です。
「おはようございまーす」
事務所に入ると、みんながギョッとした顔つき。「ど、ど、ど、どうしたんですか!?」、「何があったんです!」。上司までもが目を細めて、こちらを見ています。僕はこの日、同僚たちからさまざまな質問を投げかけられましたが、曖昧(あいまい)な返事でお茶を濁しつつ、「デキる男は多くを語らない」といったムードを演出してみました。
まあ、効果があったかどうかは分からないのですが、イメチェン初日のインパクトとしては上々と言えそうです。
■ジャケット着てみた~二日目
●本日のコーディネート:
タスマニアウールブレンドジャケット(スリムフィット) (ネイビー)
タスマニアウールブレンドノータックパンツ(ネイビー)
スーパーノンアイロンシャツ(長袖)
この日はネイビーのジャケットを、ノーネクタイでコーディネートしてみました。スリムフィットというだけあって、見た目は今っぽくスッキリとしたシルエット。これがタスマニアウールという素材の特徴なんでしょうか、着心地は柔らかく暖かいです。冬場でも着回せそうです。
「おはようございまーす」
連日のジャケット姿で登場した僕に、みんな何か言いたいのをぐっとこらえているようにも。ただ、いつも不躾(ぶしつけ)な後輩が、なぜかこの日は「先輩、コーヒー飲みます?」なんて、声をかけてきたことには驚きました。どういう風の吹き回しだったのでしょうか。
僕のあまりの変わりようを見て、動揺していた!?(いやいや、こちらが動揺してしまいましたが……)。
■ジャケット着てみた~三日目
●本日のコーディネート:
タスマニアウールブレンドジャケット (ダークグレー)
ジーンズ&Tシャツ
この日はジーンズ&Tシャツに、昨日着ていたジャケットの色違い(ダークグレー)を合わせてみました。普段のジーンズなのに、ジャケット一枚羽織るだけでグッと大人っぽくなります。それにさすがに三日目ともなると、だんだん着慣れてくるというか、ジャケットが体に馴染んでいくような、ナチュラルな感覚があります。ジーンズ×ジャケットって上級者なのかなと思っていましたが、着てみると意外にしっくりくるものですね。
毎日違うジャケットを着て、気持ちがフレッシュになっているせいか、この日は一時間も早く目が覚めてしまいました。そこでいつもより早く会社へ。豆から挽いたコーヒーを飲み、ゆっくりと新聞の経済面に目を通すと、普段は気にもとめなかった難しいニュースも、頭の中にスッと入っていくようです。
「おはようございます!」
出社してきた同僚に対して、大きな声で朝のあいさつを投げかけてみました。同僚はなぜかオドオドとしていました。僕のさわやかすぎるオーラにたじろいでいたのでしょうか。それとも、ただ単に大きな声に驚いただけなのでしょうか……。
■ジャケット着てみた~四日目
●本日のコーディネート:
ヴィンテージノータックチノ(ブラウン)
タスマニアウールジャケット(ネイビー)
スーパーノンアイロンシャツ(長袖)
この日はチノパンツに、ネイビーのタスマニアウールジャケットを合わせてみました。カジュアルなチノパンスタイルでもジャケットを一枚羽織るだけで、グッとコーディネートが引き締まるような気がします。ちなみにこの日は、二日目に着ていたスーパーノンアイロンシャツを洗濯機で洗ったものを着用。アイロンなどは一切かけていないのですが、ハンガーにかけて自然乾燥させただけで、パリッとまるでアイロンをかけたような状態になりました。
アイロンのかけ方もよく分からない僕にとっては、すごくありがたかったです。
「おはよう!」
朝のあいさつにも、みんな普通に対応してくれるようになりました。単純に慣れてきただけでしょうか。さらにこの日は、出社してきた後輩が、僕の姿を見るなり、開口一番「今日はここ最近のコーディネートの中で、一番ナチュラルに着こなしている感じがありますね。ナチュカッコいいですよ」。
今まで僕に対して「ラフすぎる!」だの「社会人っぽくない!」だのと、いろいろ言ってくれた後輩の口からこんな言葉が出るなんて思いもよらず、「え、あ、う……え?」と、わけの分からないことを口走ってしまいました。格好を変えるだけで、他人からの見る目ってこんなに変わるものだったんですね……(ちょっと反省しました)。
ジャケット一枚で周りからの見え方も変わり、なにより自分自身の気持ちが引き締まる気がして予想外の効果です。
これからは、ジャケットスタイルも取り入れて“デキる男”を演出していこうと思います。
(根岸達朗/プレスラボ)
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