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【雑学キング!】パンダ復活記念! 知っておくべきパンダ雑学を一挙披露!

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2011年、いよいよ雌雄2頭が上野動物園に来園することが決定したジャイアントパンダ。来年の今ごろには上野動物園のシンボルとして、子どもから大人まで多くの人々を楽しませています!

そこで、今回のコブス横丁では、来るべき再パンダブームに備えるべく、上野動物園の教育普及係、井内さんにパンダにまつわるさまざまな疑問を聞きました!この記事を読んでパンダ博士になれれば、いつパンダが来ても大丈夫です!


■パンダはどうして白黒なの?

――パンダと言えば、あの特徴的な白黒模様。しかし、どうしてあんな模様になったんでしょうか?

「進化の解明は難しく定説はないのですが、いくつかの説があります。まず、あの模様が周囲の動物に対して威嚇(いかく)となっているという説。もう一つは周囲の状況にうまくとけ込むためのカムフラージュとなっている説です」

――なるほど。しかしよく見ると、パンダってみんな耳や目の回りが黒っぽいですね。

「基本的にはみんな同じですが個体差はあります。模様がくっきりしている方が『美人』とされているんです。
また、パンダは丸顔が美人とされており、上野動物園で飼育していたランランはくっきりした模様と丸顔でとても美人だったんです。逆に、リンリンは模様がはっきりしていなかったため『あまり男前じゃないパンダ』だと言う人もいるんですが……」

パンダにも美人・男前とそうではない個体があるなんて!外見で判断されるのは人間と変わらないようだ……。

■パンダはどうしていつも食べてばかりいるの?

「パンダの主食となる竹は、栄養価がとても低く消化もしづらいんです。パンダは一日に15kgほどの竹を食べるんですが、あの体形を栄養価の低い竹によって維持するためには、一日中食べていなければいけません。けれども、動物園では竹のほかにリンゴやカキなどの果物や、サトウキビ、ミルクがゆなど栄養価の高い食事も与えています。これによって、竹を食べてばかりにはならないよう工夫しているんです」

ちなみに、パンダとはネパール語で「竹を食べるもの」のという言葉に由来しているのだとか。まさにパンダの生態にぴったりな名前。また、「大熊猫」という別名も知られていますが、これは日本語ではなく中国語の名称。
正しい日本語名称は「シロクロクマ」と、何とも身もフタもない名前が付けられています。「シロクロクマ」じゃ、あまりかわいくないですね……。

■レッサーパンダって関係あるの?

――ところで、同じ「パンダ」の名前をつけられている「レッサーパンダ」。どうしてそんな名前がつけられているんでしょうか?

「レッサーパンダが竹を主食とすることや、前足の構造がよく似ていることなどから、以前は同じ種類だと考えられていたんです。けれども近年のDNA調査の結果、まったく違う種族だということが判明しました」

ちなみに、ジャイアントパンダの発見は1869年、レッサーパンダの発見は1835年、つまりレッサーパンダの方がオリジナルの「パンダ」でした。けれどもジャイアントパンダが有名になりすぎたため、小さい方のパンダ=レッサーパンダという名前に……。レッサーパンダには何ともやりきれないエピソードです。

最後に、井内さんはこんな話も。


「野生のパンダは1,000頭あまりしか生息していないと言われています。動物園や保護センターで暮らすパンダを含めても1,200頭程度で、このまま環境破壊が続けば絶滅してしまうことが確実な動物なんです。パンダを見に来られる際は、そんなことも頭の片隅に置いておいてください」

来年、上野動物園にやってくるパンダ。この2頭が最後のパンダなんてことにならないようにしたいですね。

(萩原雄太/かもめマシーン×プレスラボ)

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