【COBCOB世論調査】「イイ人なんだけど……」って言われる人ってどんな人?
「『イイ人』だとは思うんだけど……」。こう言われがちな「イイ人」っていますよね。確かにイイ人なんだけど、なんか足りない、なんか損してる。恋愛対象となる魅力的な「イイ人」もいるのに。この違いはいったいなんなのか、アンケート結果を元に、どうしたらイイ人どまりを脱却できるのかを真ッ剣に考えてみました。
調査期間:2010/8/11~2010/8/16
アンケート対象:COBS ONLINE会員
有効回答数 534件(ウェブログイン式)
まずは、「イイ人なんだけど恋愛対象外」な「イイ人」について聞いてみましょう。回答の多かったものから、順に発表していきます。
■「誰にでも優しい人」(24歳/女性)
ダントツに多かった意見はこちら。
「自分以外にも同じように優しくしているのを見ると、冷める」(23歳/女性)なんて女性からの意見も多く見られました。誰にでも分け隔てなく接することができる人は、ときに尊敬の対象にもなりえるのに、こと恋愛シーンではなんと人気のないことか。その理由は、以下に紹介するコメントにヒントが隠れています。
■「八方美人」(22歳/女性)
次に多かったのが、この意見。誰にでも「イイ顔」をする人は恋心を刺激しないようです。八方美人な人は、「みんなに好かれたい」、「誰にも嫌われたくない」といった本音と弱さが見え隠れする気がします。また「イイ人そうなだけでリスクを背負わないからうさんくさい」(25歳/女性)なんて厳しい意見も。
■「自分の意思がない」(28歳/女性)
似たようなコメントで、「積極性がない」(29歳/女性)、「なんでもイイよ、が口癖」(25歳/男性)、「押しが弱い」(23歳/女性)、「優柔不断」(27歳/女性)などの意見が。
優しくしてはくれるけど、そこに自分の意思や責任を感じさせない人は、妙に流されている印象がありますよね。
■「刺激のない人」(23歳/男性)
何かが欠けているという意見。欠けているものをさらに挙げていくと、「面白くない」(27歳/女性)、「色気がない」(29歳/男性)、「アクや個性がない」(30歳/男性)などなど。心をわくわくさせてくれるような刺激を与えてくれる人こそ、魅力的に見えるもの。恋をしたら、相手に優しくするのは当たり前、わくわくさせてなんぼなのかもしれません。恋愛において魅力的なのは、旅館よりもテーマパークのホスピタリティってことでしょうか?
次は、魅力的な「イイ人」とはどんな人なのか聞いていきます。
■「誰にでも優しく、分け隔てなく接することのできる人」(30歳/男性)
これは一見、前述の「誰にでも優しい」と同じ意見にも見えますが、理由を探ると大きな違いが浮き彫りに。「損得勘定をしない」(24歳/女性)、「本当は迷惑でもけっして顔に出さない余裕」(30歳/男性)、「自分自身より他人のことをよく考えている人」(26歳/男性)などなど、「すごいなあ、自分にはできないや」と尊敬の念が加わる場合、相手に魅力として映るようです。
■「悪口を言わない人」(29歳/男性)
そもそも、やたらに悪口を言う人はその時点でアウト。これには「自分が愚痴りがちだから」(25歳/女性)、「表裏を感じさせないので安心する」(25歳/女性)など、あくまで尊敬の念や、付き合いやすさが理由となるようです。「悪口を言わない人には流されない強さがある」(23歳/男性)と評価する声も。
■「自分を取り繕ったりしない人」(29歳/女性)
特に気になったのはこちらの意見。「特に男性で、自分が何かに感動して泣いたことを、他人に話せる人」(27歳/女性)。そりゃあ、人はかっこよく見られたい生き物ですから、恥ずかしいことがあると余計に取り繕いたくなるもの。そこで、かっこわるいままをさらけ出せる人には、かえってかっこイイということ?
■「冷静な人」(24歳/女性)
「感情的にならずに、冷静にズバっと的確なアドバイスしてくれると、本当に自分のためを思ってくれてるんだな、と思います」(28歳/女性)、「人を受け入れる懐の大きさがある人は常に冷静でいられる」(29歳/男性)などの理由から、その人の冷静さが相手にかえって温かさを感じさせることが分かります。冷静な人は感情で動く人よりも、ハートの熱い「イイ人」なのかもしれません。
両方の意見に「優しさ」が挙がるところをみると、イイ人と、どうでもイイ人は、相手に感じさせる優しさの質がどこか異なるようです。これらの意見を元にまとめると、大きな違いは
・自分の意思や選択で動き、責任とリスクを背負っているかどうか
・人にどう見られるかなど自己メリットではなく、あくまで相手や周りのために動ける
・異性としての魅力(面白み、個性、色気)を、刺激に代えて相手に提供(サービス)できる
この3点に集約できるのではないかと思います。同時にこの三つが、「イイ人」どまりを脱却するポイントになるのではないでしょうか?
(栗林弥恵/プレスラボ)
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