【突撃!COBS】「それ臭くない?」の前に! プロが教える「ジーパンの正しい洗濯方法」
コブス会員500名にアンケートを採ってみたところ、「頻繁に洗う必要はない」と考えているものの1位がジーンズ。
その理由を聞くと、「色落ちするから」、「型くずれを防ぎたい」、「生地が傷む」などダメージを気にする声が多数……こ、これは、ジーンズの正しい洗い方を知りたい!ということで、デニム制作歴20数年のLeeディレクター細川秀和さんに聞いてみました。
調査期間:2009/4/8~2009/4/15
アンケート対象:COBS ONLINE会員
有効回答数 500件(ウェブログイン式)
――細川さん、ズバリ正しい洗濯方法を教えてください!
「買ったときの色をなるべく落としたくないという場合、ちょっとした洗濯のコツがあります。まず、お湯よりも水を使って洗ったほうが、色落ちしにくいですね。洗濯機のコース設定は『短時間モード』など、なるべく短い時間を選んでダメージを防ぎましょう。ジーンズ表面が洗濯槽の内側に擦れないよう、裏返して洗うこともポイント!
また、洗剤を選ぶ際は洗剤の成分をきちんと確認してください。現在市販されている家庭用洗濯洗剤のほとんどに『蛍光増白剤』、『界面活性剤』、『酵素』など汚れを落とすための成分が入っているのですが、この作用によって色落ちしてしまうこともあります。洗剤の注意書きや洗剤メーカーのウェブサイトで作用を確認してから使ってくださいね」
――乾かすときはどうすればいいでしょうか?
「シワを防ぐために縦横方向に軽く引っ張ってから干すこと。
染料の日焼けを防ぐために、裏返しのまま乾かすことも大切です。乾燥機を使うと縮んでしまう可能性があるので、自然に乾かすのがベストでしょう。また、干すときは脚が上になるようにするとひざ部分のヌケが防げますよ。
このようなちょっとした気遣いで色落ちを少し抑えることができますが、そもそもデニム生地は色落ちしやすいものです。『買ったときのまま』というのは不可能。でも、はきこんで自然にできたクラッシュやダメージこそジーンズの味わいです。キャンバスに絵を描くように、はくほどにダメージが出てくるデニムを楽しんでください」。
――では、かっこよくダメージをつける方法はありますか?
「クラッシュと加工感のバランスをとるのが非常に難しいため、自分でかっこいいダメージをつけるのはなかなかできないかもしれませんね。
ダメージを希望している場合は、ダメージデニムを買ってしまうのがもっともお手軽で確実な方法かと思います。
最近、Leeでは小林武史さんとのコラボでコットン100%の「次世代デニム」を開発しました。最新のプリント技術を用いてデニムの色落ちやダメージ感、裏地まで完全再現しているんですよ。インディゴ染料を使っていないため製造工程で水の使用量を10分の1に抑えたり、無農薬で栽培されたプレオーガニックコットンを使うなど環境にも配慮しています。かっこよくてエコなニュータイプのダメージジーンズをぜひ手にとってみてください」
――勉強になります。ありがとうございました。
色落ちを防ぎたいからといって、あまりに洗濯しないのは不潔だし、においだって気になります。大事なジーンズを洗濯する場合は、ジーンズ専用の洗剤を使ったり、ダメージ軽減の方法を試してみたりする必要がありそうですね。
あと、ジーンズのかっこいいダメージ作りを一から挑戦するのは、せっかちな私には、絶対待てないので、速攻であきらめてダメージジーンズを買おうと思います。
文・塩澤真樹(C-side)
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