【コブスくんのモテ男道!】たくさんある美容院から、ココに、と決める理由は?
「行きつけの美容院」を探したいけれど、どうも迷ってしまう……という人は多いのではないでしょうか。「初回は割引価格で決めるけど、リピートしたい決定的な理由はビミョー」(28歳/女性)などの話をよく耳にします。
ネットや雑誌で美容院をチェックすると、「パーソナルヘアケアシステム」、「オリジナルテクニック」など、多くの宣伝文句とオシャレな写真が並んでいてどこも魅力がありそう。美容院を選ぶ、リピートする理由について、男女それぞれに聞きました。
調査期間:2011/2/19~2011/2/20
アンケート対象:COBS ONLINE会員
有効回答数 701件(ウェブログイン式)
■ベスト3は「価格が手ごろ」、「美容師との相性」、「店(空間)の雰囲気」
「行きつけの美容院」はありますか?
はい……70.0% (491票)
いいえ……30.0% (210票)
「はい」と答えた人は全体の7割を占め、「いいえ」の人の2倍以上という結果になりました。美容院はリピートする人が多いことをはっきりと示しています。
「はい」と答えた人の理由をランキングにしてみました。
1位価格が手頃58.0%(285票)
2位美容師との相性55.8%(274票)
3位店(空間)の雰囲気51.5%(253票)
4位アクセスがよい 38.5%(189票)
5位新しい店を探すのが面倒 29.3%(144票)
6位スタイリングが上手 18.9% (93票)
7位なんとなく15.9% (78票)
8位友達や家族も通っている 10.4% (51票)
9位 付加サービスが充実している(例:ハーブティーが出るなど)6.7% (33票)
10位特になし2.9% (14票)
「価格が手ごろ」、「美容師との相性」、「店(空間)の雰囲気」がそれぞれ半数以上を集め、三大理由ともいうべきポイントが明らかになりました。
それらへのコメントは、「毎月通える値段だから」(24歳/女性)、「ポイントカードがあり、お得だから」(31歳/男性)、「(美容師と)話が合うから」(26歳/男性)、「お店の雰囲気が気に入っていて落ち着く」(33歳/女性)など、リピートするメリットをはっきりと伝えています。
一方、「いいえ」と答えた人の理由のダントツも、「初回料金割引クーポンを使ってあちこちに安く行きたい」(25歳/男性)、「初回限定のヘッドスパなどがお得で魅力的だから」(24歳/女性)など、価格面での優遇システムでした。
また、「散髪屋を利用しているから美容院には行ったことがない」(27歳/男性)をはじめ、男性陣からは「そもそも美容院に行く習慣がない」(25歳/男性)という理由が、女性からは「いろいろなお店の雰囲気を楽しみたい」(31歳/女性)、「髪は必ず伸びてスタイルが乱れるからどこでも同じ」(29歳/女性)など、最初から行きつけのお店を決めるキモチがないとの意見が複数ありました。
初めて行くお店について、「価格」は電話やWebサイトで確認できますが、「美容師との相性」や「店(空間)の雰囲気」は誰かの紹介や口コミ情報がなければ分からず、気になるところです。
これらの結果を受け、東京・丸の内のヘアサロンでヘアメイクアーティストとして活躍する深谷実紀さん(ジャン・クロード・ビギン丸の内店)に、美容師としての考え方についてうかがいました。
――初めて来店するお客が「店(空間)の雰囲気」を感じやすいポイントはどこですか?
深谷さん「外観や受付もそうですが、なによりスタッフですね。スタッフの服装やヘアスタイルをチェックすると、お店の雰囲気がイメージできると思います。
また、スタッフ同士の関係性でも雰囲気が伝わります。
マイナス面がお客さんの目に入れば、悪いこと9割、良いこと1割ぐらいの確率で悪いほうがクローズアップされますよね。
お店は内装そのほかとともに、スタッフがつくりあげていくものなので、スタッフの雰囲気がお店のイメージに直結します」
確かに、初回に訪れたお店ではマイナス部分が目につきやすいもの。特に、スタッフのサービス精神のありようには敏感になるものです。
■意外と多い、「いつもと同じで」というオーダー
行きつけになる人の理由・5位は「新しい店を探すのが面倒」ですが、「美容院に行くのが面倒なので、自分で切っています」(30歳/男性)というとことん面倒系なタイプと、「髪のことをわかってくれていて、説明いらずでラクチン」(25歳/女性)、「同じ髪型でいいから」(28歳/男性)という「楽なのがいい」(29歳/女性)タイプに別れました。――「いつもと同じで」と言うお客は多いのでしょうか。
深谷さん「はい、多いです。同じヘアスタイルがいいとおっしゃる場合と、違うヘアスタイルに変えたいけれど、わからなくて面倒だとおっしゃる場合があります。
そんなときは、美容師から、『こうしてはどうでしょうか』という提案をするようにしています。
スタイルに飽きられないようにするのが美容師の役割の一つだと思っています」
そういう深谷さんの説明を裏付けるように、「スタイリングが上手」という技術面を理由にあげた人は意外と少なく、6位(18.9%93票)でした。
ただ、リピートする人のなかには、「いつも期待以上に仕上がるから」(24歳/女性)という明るい声もあります。美容院で質の高い提案を受けることができると、面倒さは飛んで行き、わざわざ訪れたカイもありそうです。どうせ行くなら、初回、リピートにかかわらず、アグレッシブに美容院をチョイスしたいものです。
深谷さんは、
「繰り返して来ていただけると、お客さまにとってより良いスタイリングを見つけようという意識が高まります」と、美容師としてリピート客に接するときのメリットを伝えます。意識の高い美容師は、技術の提供とともに、お客とのコミュニケーションの質を高める努力を怠らないのでしょう。
まずは価格やアクセスがマッチするという利便性から入り、次に、美容師との相性やお店(空間)の雰囲気との感性が合う――前向きなキモチで通いたくなる美容院とは、これらの条件を満たしているといえそうです。
(岩田なつき/ユンブル)
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