【コブスくんのモテ男道!】精神科医が答える。落ち込んでどうしようもないときの対処法
未曾有の大災害が起こってしまったいま、さまざまなニュースに触れるにつれてどうしても気持ちがふさいでしまいます。仕事や日常生活に支障をきたす前に、「自分でできる対処の方法」をなんとか見つけたいものです。
そこで、精神科医でゆうメンタルクリニック院長のゆうきゆう先生にお話をうかがいました。
――大災害などのとき、被災していなくても不安を感じ、憂うつな状態になります。このときの心のメカニズムを教えてください。
災害の直後に当院を受診される方の多くは、その震災から直接的な被害を受けているわけではありません。
大災害が起こっていることがテレビなどで生々しく放送されると、たいていの人は強い不安感を覚えます。仮に、被災地から遠く離れていて直接の影響を受けない場合でもそうです。
漠然とした不安感を覚えると、自分が感じているその不安感の理由を探そうとします。
「自分の住んでいる地域にも震災が起こるのでは?」、「もしかしたら物資が不足するのでは?」というように、不安感の理由付けをしてしまうのです。
その結果パニックに陥り、ガソリンや食料の買い占めなどが引き起こされ、余計に社会が混乱状態になります。