【エンタメCOBS】「オレハマッテルゼ」、「ウラギルワヨ」。これ何の名前
ディープインパクトやウオッカ、さらにはブエナビスタなど、語感や響きの良い いわゆる"かっこいい"名前が多く見られる競走馬。ところが競走馬の中にはそれらとは一線を画す、個性的かつユニークな名前を持つ馬も存在します。
そこで今回は、思わず「なんだこりゃ?」となってしまうような珍名競争馬たちを紹介します。名前についてのちょっとしたエピソードもありますので、トリビアとしてもご活用アレ。
■珍名その1 ステキシンスケクン
読んで字のごとく、あの島田紳助氏が名前の由来です。馬主さんがご友人だそうで、名前をつける際に、ご本人から承諾を得て命名したそうです。しかもこの馬、名前だけでなくいくつも重賞競争を勝つなど実力も十分。長期にわたって活躍したこともあって抜群の知名度を誇る珍名馬です。
■珍名その2 ハシッテホシーノ
こちらもタレントのほしのあきさんが名付け親ということで、何度かテレビ番組で紹介されたことのある競争馬です。ちなみに、この馬の主戦騎手だった松岡騎手が負傷し、その代役に抜てきされたのが、現在ほしのあきさんとお付き合いをされているとうわさの三浦皇成騎手。もしこのままふたりがゴールインすれば、まさにキューピッドホースということになりますね。
■珍名その3 エガオヲミセテ
競馬ファン以外にはあまり知名度のない馬ですが、なんと馬名の歴史を変えた一頭なのです。その快挙とは、名前の中に"ヲ"が入っていること。’97年から条件付きで使用することが可能になり、その第1号がこの馬なのです。かわいらしい名前で女性からの人気も高い馬でしたが、残念ながら休養中に牧場火災で焼死。多くのファンが悲しみにくれました。
■珍名その4 オレハマッテルゼ
不慮の死を遂げたエガオヲミセテの弟馬。この馬を管理する音無調教師は開業以来、なかなかG1レースを勝つことができませんでしたが、’06年に見事G1レースの一つ高松宮記念を制覇。"待っていた人"に最高の勝利を届けた孝行珍名馬です。
■珍名その5 ウラギルワヨ
おおよそ競走馬名とは思えない名前ですが、これでもちゃんと審査にパスして登録されているのです。肝心の競争成績は4戦0勝。いい意味での裏切りもありませんでした。
■珍名その6 キゼツシソウ
10回出走して一度も勝利なし。馬券を買って応援していたファンが気絶しそうになった珍名馬。
競馬好きでもなかなか知らない"通"な珍名馬なので、大いにひけらかしてください。
■珍名その7 キヲウエタオトコ
ここまで来るとネーミングセンスうんぬんではない気がしますね。貴重な"ヲ"の文字が使用された現役馬なので、興味のある方はぜひ競馬場に。
■珍名その8 モチ
自らの名前をアピールするかのごとく、正月すぐのレースを2連勝したアピール系珍名馬。特に2勝目は人気薄からの勝利で、多いにファンをわかせました。でも暖かくなると戦績はイマイチ。今年こそは暖かくなっても勝ってほしい!
ほかにも、『ワナ』に『メロンパン』、さらには『オソレイリマス』や『コレデイイノダ』なんて名前の馬も存在します。これらの珍名馬が出馬するレースは実況が非常におもしろいので、機会があればぜひ聞いてみてください。
「内側から一気にキゼツシソウ! さらに外からモチが迫る!」
なんてことをまじめなアナンサーの声で聞かされたら「競馬なんてどうせギャンブルでしょ?」と冷たく思っている人でも爆笑必至です!
今年も6月になれば新米競走馬たちが続々と登場します。その中にはどんな珍名馬たちがいるのでしょうか?いまから楽しみでなりません!
(貫井康徳@dcp)【関連リンク】
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