愛あるセレクトをしたいママのみかた

【コブスくんのモテ男道!】専門医に改善策を聞くダイエット失敗集! ~運動編

マイナビニュース

「ワタシはこれでやせました」などという情報ばかりが飛び交うダイエットの方法。自分には合いそうにない成功談よりも、失敗談に耳を傾けたほうが情報になるかもしれません。

というわけで、読者の皆さまに「ダイエットの失敗談」についてアンケートをとりました。多数のコメントをいただいたなかから今回は、「運動とそのほか編」についてご紹介します。

調査期間:2011/2/18~2011/2/20
アンケート対象:COBS ONLINE会員
有効回答数 701件(ウェブログイン式)


■「続かなかった」ことによる失敗が73%を占める

「ダイエットをしたことがあり、かつ失敗したことがある」と答えた人は220人となり、女性が82%、男性は18%でした。
そのうち、運動に関する失敗したダイエット法をランキングすると次の通りです。

1位「ジョギング・ランニング」 37%
2位「腹筋など筋肉トレーニング」 21%
3位「エクササイズ」19%
4位 「スポーツクラブ」 11%
5位「エステ」8%
6位「耳ツボ・はり」4%
……ほか

2位の筋肉トレーニングについては、具体的に、「腹筋」、「縄跳び」などで、3位のエクササイズでは、「風呂でのストレッチ」、「寝る前のストレッチ」、「ホット・ヨガ」、「市販のDVD系エクササイズ」などがあがりました。

これら運動法で共通する失敗の理由についていちばん多いのは、「継続しなかった」というご意見。
1位~4位の方法のうち、同理由を合計すると73%にもなりました。つまりは、どの方法をとっても、「続かないことによる失敗」が圧倒的多数を占めているというわけです。

■多忙で中断してしまうときの対策は?

では、なぜ、継続できなかったのでしょうか。
「仕事が忙しくなると、1分でも早く寝たくてさぼってしまった」(27歳・女性)、「残業が続くと時間がとれなくて続かなかった」(33歳・男性)と、多忙による理由が半数を占めています。

注目したいのは、忙しい時期を過ぎたとしても、「毎日腹筋50回をノルマにしていたが、帰りが遅くてできない日が続き、結局面倒くさくなってやめてしまった」(24歳・女性)、「いったん中断するとモチベーションが下がって続かなくなる」(34歳・男性)という理由。「多忙による中断」を回避する方法はあるのでしょうか。

ここで、肥満と生活習慣病の対策に取り組んでいる糖尿病専門医で大阪府内科医会会長の福田正博先生にお話を伺いました。
「日常生活のなかで、歩く量を増やすようにしましょう。
例えば、通勤時に会社の一駅前で降りて歩く、帰路は二駅前に降りて歩く。昼休みのコーヒータイムをウォーキングタイムに変えて、ランチ後は10分ほど会社の周囲を歩きます。
これだけでも毎日続けていると、かなりの運動量になります。疲れているときはパスして週に3日でもいいので、『通勤とランチタイムを利用してウォーキングをする』という意識を持ってください

また、街中がスポーツジムだと考えて、エスカレーターやエレベーターを使わずにできるだけ階段を利用します。買い物は買いだめをせずに、こまめにスーパーへ歩いて出かけるようにするなどを心がけましょう」

「わざわざ運動する」という時間をとらずに、日々の生活時間を運動タイムと考える。なるほど、これは妙案です。

■運動をして、キモチいいかどうか

次に多いのが、頑張り過ぎて嫌になってしまうパターン。「ランニングを始めて1週間で足腰が痛くて走れなくなった」(26歳・男性)、「一気に走りすぎたせいで、筋肉痛が激しすぎて動けなくなってしまった」(24歳・女性)など。

なかには、「走りすぎで足の骨を折ってしまった」(27歳・男性)というコメントもありました。

これらハードワークについても、「1週間ほどで体が疲れ、一度辞めてしまうとやる気がなくなってしまう」(28歳・女性)という意見が多く、つまりは、「志なかばで中断した場合、その後同じトレーニングへの復帰はできなくなる」という現象が起こっているのです。

この結果を受け、前述の福田正博先生は「継続のポイント」についてこうアドバイスします。

「3日で3kgを落としたいなどの効果を急ぐと、どうしてもハードな運動をこなしたくなります。その結果、激しい筋肉痛などを起こしてギブアップするパターンが後を絶ちません。一度ギブアップしてしまうと、どんなことにせよ、再びの挑戦はトラウマもあってかなり難しくなります。

そうならないためには、まずは無理をせずに少しずつ始めて、『運動に慣れる』ということが大事です。どういう状態かというと、『運動を始めたときに徐々に体が軽くなってきて、運動後は爽快(そうかい)な気分が味わえる』ということです。
爽快(そうかい)さを体感すると、必ずまた運動したくなります。

運動の強度を上げるには、爽快(そうかい)さを感じた後で少しずつ実行します。具体的には、運動時間を延長するとか、ジョギングならスピードをアップするなどしていくといいのですが、1回で上げる強度は、5%~10%アップにとどめておきます。例えば、前日に30分走ったのなら今日は35分ぐらいとする、1時間で5kmのウォーキングをしたのなら、今日は5.5kmを歩く、というふうに。

すこしでも効果を上げようと急ぐ気持ちも分かりますが、頑張り過ぎると、筋肉や関節にも負担をかけて、翌日まで疲労もたまります。強度を上げすぎると3日でギブアップということになってしまいます」と、福田先生は、「運動中、運動後にキモチよさを感じるかどうかを重視するように」とアドバイスします。

■運動後に食べ過ぎてしまうときはどうする?

次に目立った回答として「ランニング後はご飯がおいしい。ばくばく食べていたら余計に太った」(31歳・男性)という意見です。


福田先生は、
「運動後におなかが減り、運動したという安心感で食べ過ぎてしまうというのはよくあることです。それを避けるためには、食後に運動をしてください。これにつきます。ただし、ジョギングなどの強めの運動の場合は、食後すぐは避けてください。ウォーキングなど軽い運動ならOKです。

仕事などでそううまく食後に時間がとれないときは、運動前におにぎり1個、バナナ1本、栄養食のバーなどを食べておきます。そして、運動後の食事では、事前に食べたカロリー分を減らすわけですね。ごはんや麺類などの炭水化物を減らすようにしてください。

最初はおなかが物足りなくてもすこしがまん、2週間ほどで体全体が軽くなってダイエットの効果が表れるでしょう。

空腹を我慢して運動し、後に『ドカ食い』とか『ビールを一気飲み』をすると血糖値(血液中の糖分)が急上昇して内臓脂肪が蓄積する原因にもなり、健康面でもよくありません」と説明します。

日常生活で歩く量を増やすこと、運動に慣れること、食後に運動すること。この3つを守れば、ダイエット目的の運動が長続きしそうです。

監修:福田正博氏。糖尿病専門医、大阪府内科医会会長。「ふくだ内科クリニック」(大阪市淀川区。新大阪駅すぐ。
http://www.mog.gr.jp/)院長。名医として数々のメディアで紹介され、著書の『糖尿病は「腹やせ」で治せ!』(アスキー新書780円)、『専門医が教える 糖尿病ウォーキング!』(扶桑社新書756円) はどちらも話題です。

(品川緑/ユンブル)

【関連リンク】
【コラム】ダイエット失敗集! ~食事編

【コラム】なんでその名に?意外な名付け「おつまみ編」

【コラム】専門医が教える。太りにくいデザートの食べ方とは?

提供元の記事

提供:

マイナビニュース

この記事のキーワード