【コブスくんのモテ男道！】恋人へのサプライズプレゼントに失敗しない指輪選びのポイント

夜景が素敵なレストランで、彼女にプレゼントした指輪。ここぞとばかり奮発して彼女も喜んでくれたのに、以後、その指輪を見ることはなかった……。

そんな悲劇が起こらないよう、フリーのジュエリーデザイナーで一級ジュエリーモデルカウンセラーの富永文（とみなが・あや）さんに、指輪選びのポイントをうかがいました。女性も参考になりますよ。


■事前リサーチで彼女の好みをチェック

彼女に指輪を選ぶ際、どんなことを知っておくとよいか、富永さんから次のようなアドバイスをいただきました。

「指輪は、中指にするか薬指にするかによってサイズやデザインも違ってきます。中指ならボリュームがあるタイプがすてきです。

また、手もよく観察してください。指が短い人や手が小さい人はゴツゴツとしたデザインや幅が広いタイプは似合いません。細身でV字やS字カーブなどのラインの指輪だと、指を長く見せる効果もあります。

装飾品や石を止めるつめがあり、ひっかかりやすいものは、オフィスや家事では邪魔になることも。彼女がいつもしている指輪から好みや需要を探るのも一つの方法です。

また、雑誌やファッションブランドもチェックしてください。かわいい雰囲気が好きなのか、カジュアルが好みなのか、ゴージャス系が好きなのか。最近は、指輪とバック、靴や財布などと同時展開しているもブランドが多いので、彼女が身につけている小物と同じブランドを選べば、気に入ってもらえる確率は高いでしょう」

とはいえ、ブランドに全然詳しくないし、いきなり好きなブランドを聞くのものバレバレだしという男性も少なくないはず。

「そんな男性におすすめなのは、最近リニューアルした百貨店のジュエリー売り場に行くことです。リニューアルを機に、今をときめくジュエリー店が入ることが多いので、お店選びの参考になります。男性一人でお店に入るのは勇気がいるかもしれませんが、『下見に来ました』と店員さんに伝えれば、無理に商品を勧めることはありません。

このとき、ほかのお客さんが、どんなジュエリーをトレーに乗せて検討しているかを見れば、最近の人気デザインがわかるでしょう」と富永さん。

■お店の人に、素直に相談しよう

ここ！とお店を決めたら、いよいよ指輪選び。「お店の人はコーディネートに慣れていますので気軽に相談してみましょう。まず、予算を伝え、携帯に入れた彼女の全身の写真を何枚か見せるとイメージが伝わりやすいかもしれません。彼女の雰囲気に合うリングを選んでくれますよ。

予算はピンキリですが、売れ筋の価格帯としては、シルバーが1万円前後、ゴールドが3万円前後、プラチナ・ダイヤになると5万～7万円です。

基本的にジュエリーは、ほかの雑貨に比べてトレンドの影響を受けにくいのですが、「鍵」や「馬蹄(ばてい)」といった、毎年はやりのモチーフがあり、ハッピーアイテムとして各ブランドがフィーチャーしています。付き合いはじめてまだ時間がたっていない彼女だったら、そんなはやりのモチーフを選んでもいいですね。

また、本気の彼女には、5年後、10年後も気に入って付けてもらえるような、シンプルで大人びたデザインの指輪をプレゼントすると喜ばれると思います。

忘れずに確認しておきたいのが、アフターケアについてです。サプライズの場合、お直しの可能性が高いですから、初回サイズ直し無料のサービスがあるとうれしいですよね。そもそも、デザイン的にサイズ直しが無理な指輪もありますから、そのへんも聞いておくとよいでしょう」（富永さん）

■オーダージュエリーもおすすめ

これで指輪選びは完ぺき!?もっとお得な情報があったら教えてください！

「例えば、路面店のほうが限定ラッピング＋チャームのようなキャンペーンを開催していることが多いですね。

また、最近は、世界に一つだけの指輪を好む女性が増えているので、オーダージュエリーもおすすめです。有名ブランドでも、店頭商品と変わらない値段でオーダーメードを受けている場合もあります。

既存の商品をアレンジする程度なら店頭価格の3,000円増ぐらいからできます。フルオーダーなら同じような既存商品の2倍程度です。宝石のランクにより値段もかなり違います。

オーダージュエリーは最初に必ず見積もりが出されるので、支払いの段階でびっくりすることはありえません。

納期はセミオーダーなら3～4週間、フルオーダーなら6～8週間を見ておくとよいでしょう。

サプライズとはいえ、一人で選ぶのが不安なら彼女と一緒に二人で選んでもよいでしょう。そして男性が女性に内緒で指輪を取りに行くのです。渡すときにロマンティックなシチュエーションを作り、サプライズ演出をする手もありますよ」

なるほど、勉強になります。最後に、男性の耳には入れたくない話を一つ。

「30代や結婚した女性の間で、昔の彼にもらった指輪やピアスなどの数々を分解して豪華な1本の指輪にする"リモデル"が増えています。一つ一つのダイヤが小さくても、それを数個集めて並べれば、ゴージャスで今風のデザインにできるのが人気の理由です」

過去の恋愛遍歴が一つの指輪に集結されるというわけですね。みなさまの本気買いした指輪がバラバラにならないように、陰ながら恋愛成就をお祈りいたします。

監修：富永文氏。エステール、F.D.Cプロダクツで4℃などのジュエリーデザイン・加工を手掛けた後独立。現在フリージュエリーデザイナー、一級ジュエリーリモデルカウンセラー、山脇美術専門学院ジュエリーデザイン科講師。

（下関崇子／ユンブル）

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