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【コブスくんのモテ男道!】部屋から下着がなくなる……犯人はあのヒトだった!

マイナビニュース

26歳のある女性が証言します。「最近、部屋に誰かが入ってきているような気配があるのよ。冷蔵庫からビールが無くなっている感じがして」

ええっーそれはタイヘン!「同じような経験があるけど、気のせい?」と思っているあなた、すぐに対処しないとなりません。留守の間に見知らぬ誰かが侵入して少しずつ下着やモノを盗んでいるなんて事件は日常的に起こっているのですから……。

写真:(C)朝日奈ゆか、東條さち子『不動産屋は見た!』(東京書籍)より


■頻繁に起こっている女性の部屋への侵入事件

昨年末、新聞やウェブサイトに、「下着ドロの正体は大手住宅メーカー社員合鍵を悪用」というニュースが流れました。

さらに、産経新聞によると「衝撃事件の核心」というテーマで特集記事を組んでおり、それには、「犯人の不動産会社社員はアパートの全部屋を開けることができるマスターキーを持ち、女性の部屋を狙って7年も前から同じ手口で犯行を繰り返していた」とあります。

では、「部屋に不審者が!?」と感じたときにはどうすればいいのでしょうか。防犯は可能なのでしょうか。


「女性の安全な暮らし」をテーマに大阪市中央区を中心に活躍する不動産アドバイザーの穂積啓子さんにお話を聞きました。

「実は、この手の犯罪は意外に多いのですよ。女性が新しく入居するということが決まると、盗撮カメラを取り付けた、盗聴器を忍ばせていたというパターンもよくあります」と、事件が頻繁に起こるわりには最近は注目もされなくなっている、ということを懸念します。

実際、先のニュースでは、「この事件は氷山の一角。不動産会社の社員による合鍵を使った犯罪は全国的に後を絶たない」と書かれていました。

■犯人は大家だった!大家の息子だった!

「衝撃的な犯人像は、ほかにこんな例があります」と穂積氏は続けます。

「下着がなくなるのを不審に思った入居者が、自分で部屋に隠しカメラを取り付けて撮影したところ、写っていた犯人はなんと、大家だった、という事件もありました。

大家さんはマンションの最上階に住んでいることが多く、その気になれば、入居者の出入りや行動パターンを把握しやすいのです。
会社員の場合、平日は朝から晩まで留守にするでしょう。そう、見られているのですよ」
ううっ、大家が留守中に合鍵を使って侵入するなんて。

「大家の息子が犯人だった、という例も多々あります。この場合、親である大家さんはうすうす気づいていたそうです。息子が合鍵を使って何かよからぬことをしているのじゃないか、と。それでも注意も告発もできず、事件にいたったというパターンですよ」(穂積さん)

そんなことがあっていいのでしょうか……。当然、どこの大家さんも合鍵を持っています。その家族が手にすることもあるでしょう。
防ぎようがないではないですか。

■犯人は前の住人だった……

犯人のパターンはほかにもあります。

「入居者が変わるときに、鍵を取り換えるのが当然のルールですが、それをしない家主もいます。ということは、前の住人がその鍵でいつでも入れる、ということでしょう。自分の次の入居者が若い女性の一人暮らしだと知って侵入した、という事件もあります。それに、引っ越し前にその情報が入れば、部屋に盗撮カメラを仕込んでおくことは簡単でしょう」と穂積さん。

「前の住人の彼氏が犯人だった、ということもありましたよ。前の住人さんが彼氏に合鍵を渡していたのですよね。
別れたあとも」(穂積さん)
別れた相手が合鍵を処分したかどうか。なかなか確認できせんね。後々トラブルの元になることがあるそうです。

■あなたの部屋の合鍵は、誰かが必ず持っている

不動産屋、管理会社、大家、前の住人。これらの人たちはみな、合鍵を持っています。それに、穂積さんは

「マンションやアパートなど集合住宅というのは、すべての住戸の鍵を開けることができるマスターキーというものが存在するのです。今やこういう犯罪が起こるたびに報道されていますが、まだそのことを知らない人は多いようですね」と説明します。

「つまり、集合住宅に住んでいる限り、ほかの誰かもあなたの部屋の鍵を持っているということです。
まずは、それを知っておいてください」(穂積さん)

はい、今後はキモに銘じます。でも、防犯の手だてはあるのでしょうか。
「入居のときに必ず、『鍵は取り換えたかどうか』を確認してください。これで前の住人とその関係者の侵入は防げます。また、『ほか合鍵はどなたが何本持っていらっしゃるのでしょうか』という確認も必要です。これまで、暗黙の了解でお客さんには合鍵の存在を告げない管理会社がほとんどでした。が、今やもう、こんなに危ない事件が頻発する時代です。鍵の所在確認はあたりまえですよ」

合鍵がどこに所在するのかという確認は、大家や管理会社に「防犯意識の高い人だな」という印象を与えるでしょう。
けん制の効果があるかもしれません。

過去には、管理会社の幹部が合鍵を使って女子大生の部屋に侵入し、性的暴行を加えた上に殺してしまったという事件もあり、大ニュースになりました。

「仕事上の立場を利用した卑劣極まりない行為です。許せません。不動産屋、管理会社、大家も信用できないということです」とわれわれ一般入居者の意見を代弁する穂積氏。

「少しでも『誰かに侵入されているのでは』と感じたら、家族や友人、上司ら信用できる人か、警察に相談してください。放置しておくと下着ドロではすまない事態に発展しますよ!」と続けます。
何より、自分から家族以外の人に合鍵を渡したりしないこと。
彼氏はもとより、友達や職場の人でも同様です。

いつ自分の身に起こりえるか分からない悪質な事件。もし遭遇してしまっても、びびっている場合ではありません。自分の身は自分で守ろうという防犯意識を今一度、高めようではありませんか。

(品川緑/ユンブル)

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