【コブスくんのモテ男道!】漢方医が教える。便秘プラス「ほかの何か」を治す方法
■漢方薬は長期で飲んでも効果が落ちない
さらに千福先生は、漢方薬のもう一つのメリットについてこう語ります。
「便秘とともにおなかが痛む、あまり体力に自信がない、乾燥した便が出る、などという人に私がよく処方するのは、麻子仁丸(ましにんがん)という薬です。これは6種類の生薬で構成されていて、これだけで、それら複数の症状を改善することができます。
下剤の場合、西洋薬は即効性があって劇的に効くことが多いのですが、飲み続けると効果が落ちてきます。慢性的な便秘といった症状に対して、残念ながらずっと同じ薬が効き続けることはありません。一方、漢方の場合は、5種類以上の生薬が入った薬を選べば、いつまでも効き続けます」
さらに、体質別の便秘の漢方薬について、千福先生は次のように続けます。
「体力がありそうな女性で、おへその左下あたりを押さえて痛む人には桃核承気湯(とうかくじょうきとう)、右下が痛む人には大黄牡丹皮湯(だいおうぼたんびとう)、左右両方の下腹が痛む人には通導散(つうどうさん)を処方します。(このような下腹部の圧痛を於血(おけつ)といいます)
これらの薬はどれも、ホルモンのバランスを整える作用があるため、便秘の解消と同時に、月経不順、月経困難、月経前症候群(PMS)