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【コブスくんのモテ男道!】いまどきウェディングで失敗しない演出のコツ

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社会人になると、友人・知人の結婚式に出席する機会も増えるもの。そこで行われる演出は、「こんなのって良かったなぁ」、「アレはちょっと……」と、後々まで話題に上ることも多いのでは?皆に好評な演出ってどんなものなのでしょうか?「福岡山の上ホテル」のウェディングプランナーさんに、ウェディング演出事情をお聞きしました。



――最近のウェディング演出のはやりを教えてください。

「演出は、おふたりの個性がハッキリ表われるところでもあり、ブームを映すものでもあります。派手婚、地味婚と来て、ひと昔前はリラックスして楽しむ『アットホーム婚』が流行しました。今は『アットハート婚』と言われています。ハート、つまり自分の気持ちを伝える結婚式ですね」

――なるほど。世間的にも「感謝を伝える」がテーマのもの多いですよね。


「特に、ご両親への感謝の気持ちを伝えたいという方は増えています。ケーキカットやファーストバイトにご両親も参加してもらったり、新郎も親御さんへの手紙を書いたり。

贈り物も、凝ったものが増えています。例えば、花束に限らず、定番になった生まれた時の体重のベア、さらには、自分の生まれ年のワインや両親の名前で作成したポエムなど、バラエティー豊か。

また、お色直しのエスコート役も演出が多様になっています。正式にはご媒酌人(式に立ち会い両家の結婚を列席者に報告する人・仲人)の役ですが、最近は媒酌人を立てないことがほとんどなので自由度の高いところです。個人的には、おばあさまにお願いしたケースが、すてきだなぁと思いました」

――親族以外のゲストを絡めた演出では、何かありますか?

「うーん、実は、余興をやってもらう以外で、親族以外の参加って難しいんですよ。色んな世代・関係の方がいらっしゃるので、特定の誰かに……というのは不公平になりますし、皆にとなると形にしにくい。


ゲームで勝った人にプレゼントを渡すとか、ブーケプルズとか、結局は定番に落ち着くことが多いんです。

ただ、それはやり方次第。友人を絡めるならクジで当たりを決めるなどすれば、公平な感じがします。

また、時間がなくて新郎新婦の中座を一度にせざるを得ないところから生まれたアイデアなのですが、『いっそのこと友人みんなに参加してもらって、ワイワイ退出しよう』と、お祭りの行列のような楽しいお色直しにされた方もいらっしゃいました」
――必要に迫られてのことが、いい演出を生む結果になったんですね。

「あと、大事なのはキャンドルサービス。新郎新婦がゲストのすぐそばに行ける数少ない時間なので、うちでは6~7割のお客さまがやります。

キャンドルではなくても演出アイテムなどを使って、一度は各テーブルを回るといいでしょう。披露宴ではどうしても、『新郎新婦を遠くから見る』という形になりがちですから」

――いろいろと、演出のことを考えないといけないんですね。
自分のときはどうしよう……。

「『何かしなくちゃ!』とあせる新郎新婦は多いのですが、ある程度歓談の時間も必要です。むしろ、詰め込み過ぎは逆効果。2時間半の披露宴でも、式辞やケーキカットなどの冒頭で30分、両親への贈り物や花嫁の手紙といった締めで30分はかかります。

お色直しも最低30分となると、演出の時間ってあまり残らない。詰め込むと、ゲストが食事をゆっくり味わえなくなります。料理を楽しみにいらっしゃる方は多いので、食事時間はきちんと確保した方がいいですね」

――たしかに。ほかに、避けた方がいいNG演出例はありますか?

「自己満足だけのものや、配慮に欠けるものはNG。
例えば、お見送りのお土産に披露宴でかかっていたBGM集CDなど……。趣味が同じ友人が集まる二次会ならいいけれど、上司や親族もいる披露宴では、まずいです。

あと、引き出物を贈り分けしたところ、主賓の方の箱の大きさが小さくなってしまったとか。値段が高くても、見栄えはやっぱり大事です。私たちも、アドバイスさせていただきますが、主役は新郎新婦のおふたりですから、ご注意いただきたいです」

――気を遣うことが多くて、大変そうです。とはいえ、自分たちらしさも出したいし……。

「私の感覚ですが、『見て楽しんでいただくもの』なら、個性を出しても失敗しにくいと思います。

過去の例ですと、農家の方で大きなおにぎりをファーストバイトにしたり、入場でハーレー・ダビッドソンに乗ったり、バズーカ型のクラッカーを鳴らすというのもインパクトがありました。
こういう演出なら、食事の時間が削られる心配もないです」

――へぇー!でも、あんまりむちゃなリクエストをされて、ぶっちゃけ困ったカップルっていませんでした?

「2~3年プランナーをやっていれば、大抵のことは想定内になるので大丈夫です(笑)。食品持ち込みや火薬の使用など、安全上難しいものもあるかもしれませんが、ご希望の演出で表現したいエッセンスは何か、それを別の形で実現できないか、一緒に考えさせていただきますので、まずは担当のプランナーにご相談されるといいと思いますよ。

ご希望を出していただいた方が、私たちとしてもご提案がしやすいんです」

――ありがとうございました。

「無理だよなぁ」と思うことでも、何らかの形にできるかもしれませんね。気持ちを伝えるための知恵を絞ることが、『アットハート婚』なのかもしれません。

(取材・文/島田彩子)

福岡山の上ホテル
〒810-0032 福岡県福岡市中央区輝国1-1-33
問い合わせ:092-771-2273(ブライダルサロン)
http://www.hilltopwedding.jp/

福岡・天神からわずか10分というアクセスのよさでありながら、静かな環境・抜群の眺望を誇る老舗ホテル。アンティークの調度品が美しい独立型チャペルをはじめ、イメージの異なる各披露宴会場や緑あふれるガーデンなど、バラエティー豊かな施設が魅力。レストランウェディングも可能。


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