【エンタメCOBS】マンガ好きには夢の仕事!? 「マンガ翻訳」のレッスンを体験
■マンガ翻訳の演習。ガチャ、パシッなどの擬音は、どうやって訳す!?
次は、いよいよマンガ翻訳の演習。マンガ翻訳の基本を説明した上で、事前に配布されていた課題(マンガ『黒執事』の中の数ページ)を、先生が一コマずつ英語に訳していってくれます。
マンガを英語に翻訳する上での大きなポイントの一つが“擬音”の訳。マンガで多用される“ガチャ”、“バシッ”、“クル”といった擬音は、日本語に特有のもので、擬音の翻訳の仕方は出版社によって違うのですが、主に次の2つがあるそうです。
・日本語の擬音をすべて英語に翻訳する場合。大抵の擬音は、英語では動詞になります。
例)
クル(振り向く音)→Fwip
ガチャ(ドアを開ける音)→Kachak
・日本語の擬音はそのままにし、その擬音の近くの空白に、擬音の読み方と説明を挿入する場合
例)
クル→KURU(Fwip)
ガチャ(ドアを開ける音)→GACHA(Kachak)
■日本特有の敬語や文化をどう訳すかもポイント
そのほか、日本語に特有の「さま」や「さん」といった敬称や「おそれながら……」といった敬語も特徴的で、状況やキャラクターに合わせて、例えば友達同士なら「さん」