【コブスくんのモテ男道!】ひと口食べるともっと食べたくなるのはなぜ?
おなかがすいているわけでもないのに、ひと口なんとなく食べたり、おいしそうな食べ物を見たりすると、急に食欲がわいてくることってありますよね?
自分は食べ終わっているのに、隣の人が何かおいしそうなものを食べていると何だかまたおなかがすいてきたような気がする。そんな症状について、平田雅子先生(私のクリニック目白)に伺ってみました。
(以下、平田雅子先生)
食欲は、味覚、嗅覚(きゅうかく)、視覚など外部からの影響はもちろん、胃の膨満感などの内臓感覚、そして大脳皮質から心理的、思考的な影響も大いに受けてしまいます。
おいしそうなものを見ると、まず見た目で気持ちが高まるでしょう。香りを嗅(か)いでさらに興奮。ひと口ほお張ると舌ざわりなどの快感が脳内を駆け巡ります。
これは、血中のブドウ糖が不足するなどの本能的な食欲刺激とは別に、興奮時の神経伝達物質ドーパミンが活性化されていることが原因。ドーパミンは摂食中枢に揺さぶりをかけ、食欲を目覚めさせてしまうんです。
それに、「ひと口だけ」とか、「あと少しくらいなら大丈夫」などという思考的な判断なども手伝って、2口、3口と食欲に火がついてしまうことも。