【エンタメCOBS】謎のアルバイト、実態はどんな感じ?
不況の折、「何か副業したいなぁ」と考えたことのある人も多いはず。しかし、本業があるとなかなか自由に時間がとれなかったりすることも……。
そこで気になるのが、「話には聞くけど、やってみるのはちょっと勇気がいるかも」という変わり種バイト。やってみたいという方のために、筆者自身の体験と実際にやったことがあるという人の話から、いくつかご紹介いたします。
■データ入力系在宅ワーク
自宅にパソコンがあり、基本的な操作ができる人なら誰でもできるのが魅力のデータ入力系。多くの場合、仕事を紹介する企業に登録をし、納期や技術などが合う仕事に申し込むという形です。
ただし、当然と言えば当然ですが、誰にでもできる仕事は単価が安いもの。名刺のデータ入力などは、1件あたり何円という世界。
100件200件どころか1,000件単位でこなさないとまとまったお金にならないので、タイピングが早くないとキツイでしょう。なんだか、昔のお母さんがやってた内職みたいな感じです。箱を組み立てて1つ何銭みたいな……。
時給に換算すると低いのですが、自分で仕事量を調節でき、空き時間でできるのはメリットと言えます。また、経理やウェブデザインなど、+αの技術がある人なら、収入アップが見込めそう。
ただし、相手の顔が見えない状態でのお仕事なので、信頼できる会社を探すのが大事。筆者の知人Aは、「データ入力の仕事で申し込んだはずなのに『好きなテーマでホームページを作成して、広告を載せて収入GETを目指さないか』と言われて、ページ開設にかかる費用を振り込めと言われた。怪しいから断った」と話しておりました。
皆さん、ご注意を。
■治験バイト
「怪しい注射を打たれてモルモットのように扱われる……」という都市伝説?のようなイメージのある、新薬の治験バイト。しかし、一定の人数による治験は、薬の製造に不可欠なプロセス。ごくごく普通に、あちこちで行われています。
中にはニキビ薬のような身近な薬や、すでに海外で使われている薬、化粧品や食品、サプリメントなどのモニターもあり、参加形式も入院から数日通院すればいいだけのものまで、さまざまです。
実際に治験に参加したことがある、という方の話によれば、以下のような雰囲気だそう。「守秘義務があるのでどういう薬かは言えないけれど、まず電話で簡単な話を聞いてから説明会に行って詳しい話を聞き、健康診断を受けて、色んな条件を満たしたうえで治験に入る流れ。
ドキドキしたけど、行ってみたら普通の病院みたいなセンターで、ほかの参加者もお医者さんも普通の人たちだったので、安心しました。
通院で参加しましたが、普段の生活でも食事はこの時間にとか、運動はしないでくれとか、細かい制約がありました。
私は大丈夫だったけど、仕事が不規則な人なんかは難しいかもしれません。言われたことはキチンと守れないとダメです。データに現れるので、守ってないとすぐバレますよ。
学生さんが多かったみたいだけど、やっぱり時間にある程度余裕があるほうが参加しやすいですよね。そのあたりがクリアできるなら、おいしいバイトだと思います。人が不足しているのか、紹介料を出すので知り合いを連れてきてほしいという話も出た」とのこと。
治験は、男性向け、女性向け、高齢者向けをはじめ、特定の持病がある人向けや肥満の人向けなどもあります。
信頼できる機関であるかなどは慎重に判断して。
■結婚式のゲスト代行バイト
「結婚式のゲストのふりをしていすに座っているだけで高収入」……なんて、聞いたことある人もいるのでは。こちらも、「そんな仕事が本当にあるのか」という感じですが、便利屋さんが請け負ったり、代行専門の業者もいます。急に会社を解雇されて仕事関係の出席者がいない……などの事情を抱えた人たちに、一定の需要があるよう。
バイト料は、だいたい一件あたり数千円ほど。余興や受付を担当すれば、もう少し増えます。洋服は自前なので、クリーニング代などを考えればすごく高収入ではないかもしれませんが、おいしい料理が食べられる・引き出物がもらえるなど、メリットは大きいよう。とっさに知り合いのフリができる演技力がある人には、いいバイトといえるでしょう。
いかがでしたでしょうか。「おいしいバイト」とはいえ、やはり仕事たるもの、向き・不向きがあったり、ある程度のスキルは必要とされるようです。
興味がある方は、ぜひ自己責任でお試しを!
(取材・文/島田彩子)
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