【エンタメCOBS】危険がいっぱい! 肩こり・腰痛の正しい対処法とは?
肩こりや腰痛で悩んでいる人って多いですよね。でも間違った対処法をしている人も多いのが事実。そこで、今回はカイロプラクティック理学士の檜垣先生に正しい「肩こり・腰痛」の対処法を教えてもらいました。
(以下、檜垣先生)
肩こりや腰痛は、程度はさまざまであれ、多くの人々が経験する不快な症状です。訴えのある症状の中では、男女ともに上位を占めるのですが、肩こりも腰痛も慢性化しやすい傾向にあり、長年に亘り悩まされているという人も多いのが現状です。
肩こりや腰痛持ちの方からも、対策として、筋力トレーニングをしたけど……
という話を伺います。
ただ、
例えば、首の痛みや腰痛が誘発されてしまったり、肩こり・腰部の張り感を悪化させてしまったり、というケースがあるのです。
そうなる原因の一つに、肩こりにかかわる筋力トレーニングは、頭や首、腕を支える筋肉にポイントをしぼることが多いのですが、肩こりのある人のこれらの筋肉は、働きが低下しているにも関わらず、
そこへ、頭や腕を支える力が増すようにと、筋力トレーニングをしまい、ただでさえパワーが不十分なところに、余計に負荷がかかり、パワーダウンしてしまというものです。
また、「今は肩こりが無いけど、予防のために筋肉を鍛えておこう。」という場合も要注意です。
負荷をかけたところ、筋肉が痛くなり「筋肉痛かな?」と様子をみていたらそのまま肩こりの症状が誘発され、首の痛みへ変わってしまうという話もあるからです。
腰痛も同様です。
とはいえ、ただしく、筋肉トレーニングをすれば、肩こり・腰痛予防に役立てることができますので、以下のポイントに注意して行ってください。
1.筋肉の働きを正常に近づけ、トレーニングでの少しの負荷にも耐えられる状態にすることが大切です。
そのためには、いきなり筋力トレーニングから始めるのではなく、硬く緊張している筋肉がほぐれるように、マッサージ、ストレッチから始めましょう。
この際、スポーツトレーナーからポイントを絞ったストレッチ指導を受けたり、施術院で筋肉や関節の可動域が改善させるよう施術を受けたりしても良いと思います。
2.セルフマッサージやストレッチを行う前に、体の深部から温まるように、軽いウォーキングやその場で腕をふりながら足踏みを行うと、筋肉への血流もUPします。
筋肉をほぐし滞った血流を回復させ、痛みの起こりにくい状態にしておくことを優先させたほうが安全です。
3.当然のことですが、いきなり重たい負荷からではなく、軽い負荷で筋力のトレーニングをはじめてください。筋肉をつけるというよりも、働きを回復させることをイメージしながら行いましょう。
4.ひとつの筋肉ばかりストレッチやトレーニングをするのではなく、満遍なく行いましょう。
複数の筋肉が協調し合って正常に働くことで、頭や腕、腰の支えがしっかりなされ、あらゆる動作にも耐えられる状態になります。
いかがでしょうか。
肩こり・腰痛の症状を和らげ、予防効果をあげるには、効果を急がずにこつこつとストレッチやその後のトレーニングを続けることが大切です。また、心の緊張も大きく影響していると言われています。
日ごろから心身共にリラックスできる時間をつくっておくことも、肩こり・腰痛の予防につながると思います。
(文檜垣暁子)
●著者プロフィール
檜垣暁子(ひがきあきこ)オールアバウト肩こり・腰痛ガイド
http://allabout.co.jp/gm/gp/51/
カイロプラクティック理学士・日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員。現在は、横浜市に治療室を開院し、日々、肩こりや腰痛を始めとする不調を訴える患者さんの診療に当たっている。
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