【コブスくんのモテ男道!】コミュニケーション講師に聞く。間違いがちな敬語マナー
、「何時にまいられますか?」
「謙譲語とは自分の動作をへりくだるときに使う言葉です。『おる』は『居る』の謙譲語、『まいる』は『行く』の謙譲語ですから、相手の動作に対して使うのは間違いです。
『おられる』というのは、謙譲語に敬語表現の「れる」がついているので、敬語のような印象があり、最近はかなり普及している表現です。正しいと思って使っている人が多いようですが、自分から進んで使わないように心がけたい言葉ですね」(大嶋さん)
どちらも正しくは、「いらっしゃいますか?」です。
■へりくだったつもりでも、実は間違い
「その件について、私は存じ上げません」、「お客さまのご意見は必ず上司に申し上げておきます」
「『存じ上げる』というのは『知る』の謙譲語ですから、一見、正しいように聞こえますが、『上げる』というのは、人に対して敬意を払って持ち上げることです。知っている対象が『その件』であれば、『存じません』が正しい言い方です。
『申し上げる』は、上司に向かって『申し上げたいことがございます』なら正しいですが、この場合はお客さまに敬意を払わなければいけないので、『上司に申し伝えておきます』と言いましょう」