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【コブスくんのモテ男道!】海外旅行中に入院!?困らないための事前準備、教えます

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海外旅行中に、事故に遭ったり病気になって急きょ現地で入院……となったとき、体調の次には治療費や滞在費などの費用のことが心配です。

そこで、添乗員・編集者・旅行ライターとして40カ国余の渡航経験があり、「ひとり旅活性化委員会」主宰の山田静(やまだ・しずか)さんに、事前に知っておくとよいことや、海外の医療事情についてうかがいました。


■救急車を呼んだだけで28,000円

「治療費や滞在費などのお金が心配なら、海外旅行保険に加入することが必須です」と言う山田さん。

「例えば、アメリカに旅行した知人の場合ですと、過呼吸で意識がもうろうとなって救急車を呼んだところ、救急車を呼んだ費用が350 USドル、乗って病院までの搬送費用が350 USドル、そして治療費が500 USドルかかっています。

診察の結果、栄養不良による過労で、りんご味のジュースを飲み点滴を打って無事帰宅しましたが、これだけで1,200 USドルの出費です」(山田さん)

1ドル約80円として、96,000円の出費とは!これぐらいで驚いてはいけません。

「欧米に限らず、物価が安いアジアでも、外国人が安心して行けるような病院になると、医療費は高額です」という山田さん

「アンコール・ワットなどの遺跡で有名なカンボジアは、公務員の月収が20~50USドル程度という国ですが、外国人が救急搬送されるような病院、例えば首都シェムリアップの高級病院ロイヤル・アンコール・インターナショナル・ホスピタルでは、初診代が100 USドル、入院が1泊150 USドル、サービス料が1日30 USドル、診察代が20 USドル、ナースケアが1日50USドルです。

さらにCTスキャンは300 USドルから、エコーを取ると95USドルから、レントゲンは50USドルから。外国人観光客の多くは海外旅行保険に加入していると病院側も知っているので、手厚く診察・看護してもらえるのですが、その分、出費もかなりかさむわけです」(山田さん)

■外務省のウェブページで渡航先の下調べを

これほどの高額医療費は、とても自腹では払えません。
そこで、海外旅行保険に加入するときのポイントを聞いてみました。

「一番無難なのは、旅行会社が紹介しているセットプランですが、もし値段を安くあげたい場合は『フリープラン(「ばらがけ」と呼ぶことも)』にして、自分が必要な項目の一番安い金額のみ加入することもできます。最近ではクレジットカードに海外旅行保険が付いている場合が多いですが、病気やケガ、携行品など何に対して保証されるのか確認を。また、ゴールドカードは別ですが、一般のカードは旅先でクレジットカードを使ってからでないと医療保険が発生しないなど条件がつく場合があるので、注意が必要です。

自分は絶対病気にならないという自信がある人でも、いつ事故に遭うかわかりませんし、先日、私が添乗したツアーでは、1人が渡航直前にインフルエンザに感染していたらしく、現地についてから発症し、その後次々とツアー客が感染。病院では個室に隔離され、まるで疫病のように大騒ぎとなりました」(山田さん)

海外の医療事情はどんな感じなのでしょうか?

「先進国、発展途上国に限らず、いわゆる大都市で、駐在員が赴任したり観光客が多く訪れるような場所にある大病院は、医療技術や施設で不安に思うことはないでしょう。

外務省ホームページの在外公館医務官情報(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/)では、英語や日本語が通じる医療機関や、カードが使える病院、現地に流行している病気や、マラリアなど受けたほうがよい予防接種について情報が掲載してあるので、渡航前に読んでおくと安心です」(山田さん)

■薬は日本から持参がおすすめ

入院とまでは行かなくても、旅先で具合が悪くなることはあらかじめ想定しておいたほうがいいでしょう。市販薬の心得を教えてください。


「外国の薬は、効きが強すぎることが多く、睡眠薬など人によっては、睡眠薬強盗にあったんじゃないかというくらいに効いてしまうので、薬は持参がおすすめです。

ただ、例えば腰痛など、1つの病気で、痛み止め、胃の粘膜を守る薬、吐き気止め、睡眠導入剤など1回4~5錠、1週間の旅行でも多種大量の薬を持参するとなると、特にアメリカ方面は空港でチェックを受けてしまう場合があります。英文の処方せんを事前にもらっておくようにしましょう。

海外でよく重宝されるのは、正露丸やビオフェルミンなどの整腸剤、ロキソニンなどの解熱剤です。また、個人的におすすめなのは葛根湯(かっこんとう)です。風邪のひきはじめはもちろん、慣れない環境による緊張やストレスで首や肩がこったり眠れないときなどに役に立ちます。

女性なら、ラベンダーのようにリラックス効果があるアロマオイルを持参するのもいいですね。海外のホテルの部屋は独特のニオイがすることも多いので、ニオイ消しにもなります」(山田さん)

ほかに気を付けるべきこととして、山田さんは次のように続けます。


「寒い国に限らず、南国でも建物内は冷房が効きすぎて、屋外と中の寒暖差が激しく、また空気も乾燥しているため、風邪をひきやすいようです。

それに、私もそうですが、女性は好奇心旺盛でなんでも食べてみたい、という人が多く、食べ過ぎでおなかを壊すことがありますね。男性は、『疲れた』と弱音を吐きにくく、頑張りすぎて疲労で倒れてしまうこともあります。

あと、日本人はマスクをする人が多いですが、海外では、マスクを着用すると重症の病人のように思われます。マスクをして町を歩くと、現地の人からは驚かれるかもしれません」(山田さん)

備えあれば憂いなし。海外旅行の際は保険に入りつつ、マスク着用しなくて済むよう、体調管理には気を付けたいと思います。


監修:山田静氏。編集者・旅行ライター・添乗員として40カ国あまりに渡航。
「女ひとり旅読本」シリーズ、「ハッピーハッピー香港・マカオ」などハッピーシリーズ(いずれも双葉社)ほか企画編集本多数。女性の旅を元気にしたいと結成した「ひとり旅活性化委員会」(http://www.hitoritabi.jp/)主宰。現在「どらく」にて「達人とまち再発見」(http://doraku.asahi.com/earth/tatsujin/index.html)連載中。



(下関崇子/ユンブル)

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