【エンタメCOBS】姿勢を意識すれば、ダイエットにつながるワケ
エクササイズをしようと思っても、なかなか時間が取れない。そんな忙しいあなたに、オススメのシェイプアップの方法があります。今回は、 ピラティスインストラクターの小森先生に「姿勢を変えてシェイプアップする方法」について教えていただきます。
(以下、小森先生)
長時間のデスクワークや立ちっぱなしの状態が続くと、身体は楽な位置をさがして重心が左右のどちらかに偏っていたり、背中を丸くして猫背になっていたりとしてしまいがちですよね。
でも、それは楽なように見えますが、実は、姿勢のひずみだけでなく、血行不良、内臓圧迫などまねくこともあり、精神的にも気分がすぐれないなんてことにもなりかねません。
また、エクササイズをしようと思ってもなかなか時間がとれなかったり、長続きしなかったり。そんな場合でも、日ごろの姿勢へ意識をもっていくだけで基礎代謝もあがり、シェイプアップ効果が得られます。
では、どのような姿勢がよいのでしょう。
背骨はS字カーブになっていて、そのカーブが大きすぎても少なすぎても、身体に何かしらの負担を引き起こします。横から姿勢を見た時に、耳たぶ・肩(肩峰)・股(こ)関節(大転子)・ひざ(お皿寄り)・くるぶしのやや前を結んだ線がまっすぐ正しい位置だと言われています。
この時に、猫背の人であれば、耳たぶと肩の線はまっすぐではなくナナメ方向になり、股(こ)関節からくるぶしを結んだ線も中心ではありません。
また、正面から自分の姿をみてみましょう。肩の高さ・骨盤の高さ・ひざの位置・足先の方向が左右均等でしょうか。
例えば、同じ方向ばかりで荷物を持つことが多いと肩の高さが異なったり、デスクワークの際にパソコンや電話の位置などが正面でなく、上半身と下半身の動きにひねりが多い状況だったりすることでも骨盤の高さに違いがでる場合もあります。
これらを解消する方法として、まずは身体にたまった余分なストレス(緊張)をとりのぞくことが大切になります。ストレスは骨や関節の動きを制限し、身体全体を締めてしまいます。
緊張が解けたら、次は、日常の姿勢を意識しましょう。
■座り方:座骨を立てる(伸ばす)ようにしましょう
背中が丸まらず、猫背の解消になります。また、エクササイズボールやムービングシットなどを座る際に使えば、座骨を立てることを身体で覚えることができ、腰のストレスも軽減します。■立ち方:重心をどこか一部にだけ乗せないようにしましょう
片足だけ、前側、後ろ側だけなどいつも同じ状態にならないようにします。骨盤の位置を正面にして、つむじを上に伸ばしていきます。また、座る、立つなど日常生活からまねくであろう左右の偏り(アンバランス)に気をつけ、意識しましょう。
このように、日常の姿勢へ意識をもっていくことで、骨の整列が本来あるべきところへと整うことができるので、インナーマッスルと言われる身体の中心部にある骨に近い筋肉深層筋)も働きやすい部分についてくれます。
動きも無駄がなくなるので、それだけ疲労も少なくなるし、姿勢がよいと呼吸の入りもよくなり、インナーマッスルが働いてくれれば、基礎代謝もあがります。
余裕があれば姿勢を意識するとともに運動を取り入れることで、きれいなボディラインをつくりながら、さらにシェイプアップ効率も高められるということになります。
また、姿勢を正して、シェイプアップ効率をあげたいという方には、バランスボールがおすすめです。大きさによって価格は異なりますので、ご自身の身長などを考慮して購入されるとよいでしょう。(5,000円前後)
単に座っているだけでも、自然とバランスをとろうと身体は反応してくれるのでながら運動ができます。海外ではバランス感覚を養うだけでなく、集中力も高めることができることから、学校でいすかわりとしてボールを使用しているところもあるだとか。デスクワークしながらの姿勢づくりもよいアイデアかもしれませんね。
(小森 聡子)
●著書プロフィール
PilatesStudioKiraru 主宰。大学で生涯スポーツ科を専攻し、その後フィットネス業界へ進む。
ピラティスIR,健康運動指導士として、健康的なカラダとココロを身につけるためのサポートをしている。【関連リンク】
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