【コブスくんのモテ男道!】その不調、もしかて低体温? 平熱が下がる原因と影響は?
今まで36.5℃くらいだった平熱が、最近、35~36℃に下がってしまいました。このまま放っておいても大丈夫なのでしょうか?
平熱が下がってから、病気ではないけど、なんとなく体調も悪いような……と訴える相談者さん。特にこれといった症状がなくても、そのままにしておくと、何かよくないことがあるんでしょうか?
体温とカラダの関係について、平田雅子先生(私のクリニック目白)に伺ってみました。
(以下、平田雅子先生)
実は、最近になって、低体温の人がとても増えているんです。
相談者さんの場合、これまでの平熱は36.5℃だったということだから、普段は免疫力や代謝が最も活発に働く、ベスト体温。
これが36℃になると、体はブルブルッと震えて熱を生産しようと頑張ります。ところが、35.5℃では、代謝機能低下、排せつ機能低下、自律神経症失調症の発症、アレルギー症の発症など体の機能が軒並み狂い始めてしまうんです。
さらに35℃ともなると、内臓機能は正常範囲で働くことができるけれど、ガン細胞が最も活発に増殖し始めます。
34℃は生存ギリギリ。33℃では凍死寸前の体温です。
ほんのわずかな体温の差が、人間の体に大きく影響するんです。
低体温化が進む原因には、まず運動不足や過度のストレス、体を冷やす食事、体温調整機能の衰えなどが挙げられます。
運動不足や過度のストレスは血流を悪化させるもと。血流が悪いと排せつ機能や基礎代謝を弱めてしまい、低体温化を加速させかねません。
それから温室栽培や輸入食材が増えたために、季節外れの野菜や果物を食べる機会が多くなりましたよね。
実は、夏の食材は体を冷やすものが多く、今のような寒い季節にはふさわしくないのです。
そのうえ、コーヒー、白砂糖、白いパンなど欧米化した食生活も実は体を冷やす要因よ。
ほかに考えられるのはミネラル不足の可能性。
体温維持には糖質をエネルギーに変える必要があって、その代謝に利用されるのが亜鉛、マグネシウム、鉄、セレンなどのミネラル群なのです。
そのことから、ミネラルやビタミンの不足は低体温だけでなく、肥満や老化などの元凶とも言われています。
また、エアコンの普及によって私たちの体は自ら体温を調整する必要性が無くなり、本来備えていた自己体温調整機能を失いつつあります。部屋の中と外の温度差に体がうまく対応できず、風邪をひいてしまうケースが多くなっていませんか?
体温調整機能を鍛えるには、寒くても外気に触れ、体の防御本能を目覚めさせることが大切。
これらのことを気をつけて生活してみても低体温が改善されないようなら、専門医の診察を受けてください。
低体温は万病のもと。
甘く見ては危険ですよ。
(ビューティ&ダイエット編集部)
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