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【コブスくんのモテ男道!】お酒って飲めば飲むほど強くなるの?

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年末に向けていよいよ忘年会シーズン到来。昔はそんなにお酒が飲めなかったけど、ここ数年飲む回数も量も増えたから、なんだかお酒に強くなってきた気がする……そんなこと言ってる人よく見かけますよね?



人間は慣れる生き物。アルコールに弱い人はいるけれど、お酒も飲んでいれば自然と少しずつ飲める(慣れる?)ようになるなんてことが本当にあるのか、管理栄養士のみやかわゆうこ先生に伺ってみました。

(以下、みやかわゆうこ先生)
簡潔にいいますと・・・お酒は、訓練で強くなることはありません。
詳しく説明すると…

飲酒により体内に入ったアルコールは肝臓に運ばれ、アセトアルデヒドという物質に分解されます。このアセトアルデヒドは毒性が強いため、分解されず体内に残ると、頭痛・吐き気・めまい・動悸(どうき)など2日酔いの症状が現れるのよ。

アセトアルデヒドはアルデヒド脱水素酵素によって酢酸に作り変えられ、さらに炭酸ガスと水に分解されて体外へ排泄されるの。これでようやく、血液中からアルコールが消滅するの。

アルデヒド脱水素酵素には4つの種類があり、その中でアルコールの代謝に一番重要な働きをしているのがアルデヒド脱水素酵素の「2型」。

でも日本人の約4%は遺伝的に2型の酵素をまったく持っておらず、ほんの少しのアルコールでも分解できないの。このタイプは、飲んだ直後に動悸(どうき)・めまい・吐き気・頭痛など、2日酔いの症状が現れるわ。
また、約40%は2型の酵素を持っていても働きが弱いタイプなの。残りの56%の人は「働きが強い2型酵素」を持っているため、お酒を飲んでも酔いにくいわ。

この酵素の有無は遺伝で決まり、訓練などで増やすことはできないから、2型の酵素を持っていない人がいくらお酒を飲んでも、飲めるようにはならないのよ。

ただ、体質的にアルコールを分解できない4%の人以外は、長期にわたりお酒を飲むことにより、多少だけどアルコールの摂取量を増やすことができるわ。

なぜなら、飲んだアルコールの約80%はアルコール脱水素酵素、約20%は肝ミクロゾームエタノール酸化系という酵素により分解されるのだけど、後者の酵素はアルコールを常用することにより増える性質があるの。

酵素が増加すればアルコールがアセトアルデヒドに分解されるまでのスピードが速くなるため、酔うまでの時間が遅くなるわ。その結果、アルコールの摂取量を増やすことができるのよ。

でも2日酔いの原因であるアセトアルデヒドの分解能力がUPするわけではないから、2日酔いになる可能性は変わらないわ。
アルコールは百薬の長と言われるけれど、それは適量を守って飲んだ場合のみ。自分のアルコール分解能力を超えた量の飲酒は、肝臓に負担をかけるだけよ。無理をせず、自分の体質に合った量を飲みましょうね。

(ビューティ&ダイエット編集部)
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