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【COBCOB世論調査】資格に必要なお金っていくら?

マイナビニュース
長引く不況を見越してか、1月14、15の両日に行われた大学入試センター試験では、就職に有利とされる理系や資格に結び付く学部に人気が集まったようです。平成24年3月に大学を卒業する学生の内定率が59.9%(平成23年10月1日時点)というデータ(※1)を考えると、学生だけでなく、就職や昇進、転職に有利になるよう資格を身に付けたいという人も多いでしょう。今回は資格に必要なお金を取り上げてみました。※1平成23年度「大学等卒業予定者の就職内定状況調査」(厚生労働省)
■若手ビジネスパーソンに人気の資格は?

資格には国家資格、公的資格、民間資格があります。それぞれ認定する省庁や団体が異なっています。資格と一口で言っても「弁護士」、「公認会計士」のように業務を行うために必要な国家資格から、「日本仏像検定」、「日本語検定」のように趣味や教養を検定するものまでさまざまあります。

・国家資格
法律に基づいて国が主催・実施し、認定を行っている資格弁護士、公認会計士、税理士、宅地建物取引主任者、中小企業診断士など

・公的資格
公益法人等が主催・実施し、認定している資格簿記検定、秘書検定など

・民間資格
民間の団体や企業が実施し、認定している資格MOS/MCAS、AFP/CFP、TOEICなど

マイナビが20代のビジネスパーソンを対象に「取得を考えている資格」調査したところ、男女とも1位になったのがTOEIC、続いて簿記が2位という結果になりました。

【男性編】
1位TOEIC27.2%
2位簿記10.5%
3位中小企業診断士4.3%

【女性編】
1位TOEIC22.5%
3位FP6.7%
2位簿記15.2%

調査時期:2010年1月29日~2月5日
調査対象:マイナビニュース会員
調査数:男性276名女性630名
調査方法:インターネットログイン式アンケート

このアンケートで3位以内に入った人気資格を勉強するためには、どれぐらいの費用がかかるのか、それぞれの受講料の目安を調べてみました。


■TOEIC(民間資格)

・内容
年間178万人(国内)が受験すると言われるTOEIC。英語のコミュニケーション能力を評価するテストです。合否の判定はありませんが、高得点であれば就職活動の時にアピール材料となる上、昇進するために一定のスコアを必要している企業もあります。・受講料目安

<プライベートレッスン>約8,000円/1回(40分)※レベルに合わせ必要回数分

<通学>約50,000円~60,000円/2カ月

<通信>約3,5000円~60,000円

・試験回数年9回
・受験料5,565円
・2012年試験日程
1月29日(日)、3月18日(日)、5月27日(日)、6月24日(日)、7月22日(日)、
9月23日(日)、10月21日(日)、11月18日(日)、12月9日(日)予定
※受験地によってスケジュールは異なります

■簿記(公的資格)

・内容
商工会議所で実施される日商簿記検定。企業の日々の経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財政状態を明らかにする技能が求められます。大学の推薦入試やキャリアアップに役立たせることも可能です。試験種目は1級~4級まであります。

・受講料目安
<通学/通信>約25,000円~40,000円(3級/3カ月以上)、約60000円~70,000円(2級/3カ月以上)、約150,000円~170,000円(1級/約10カ月)

・試験回数年3回(2級~4級)、年2回(1級)

・受験料7500円(1級)、4500円(2級)、2500円(3級)、1600円(4級)

・2012年試験日程
<1級~4級>
6月10日(日)、11月18日(日)

■中小企業診断士(国家資格)

・内容
経営に関する知識とコンサルティング知識を証明する国家資格。
中小企業の経営を診断しアドバイスを行うための知識が求められます。

・受講料目安
<通学/通信>
約250,000円~270,000円(約1年)

・試験回数
年1回

・受験料
14,400円(1次試験)、17,900円(2次試験)

・2012年試験日程
<1次試験>
8月上旬の土曜日・日曜日
<2次試験>
10月中旬または下旬の日曜日(筆記試験)、12月中旬の日曜日(口述試験)
※毎年3月頃に実施予定が発表される

■FP(民間資格)

・内容
FPは、顧客のライフプラン上の目標を達成するため、金融、税制、不動産、住宅ローン、生命保険、年金制度などの幅広い知識を備えサポートする、ファイナンシャル・プランニングの専門家。これを遂行する上での必要な知識が求められます。・受講料目安
<通学/通信>
約60,000円~150,000円(AFP/6カ月以上)
約140,000円~170,000円(CFP/6カ月)

・試験回数
年3回(AFP)、年2回(CFP)

・受験料
<AFP>4,200円(学科試験)、4,500円(実技試験)
<CFP>5,250円(1課目)※2課目以上は、1課目ごとに4,200円が加算

・2012年試験日程
<AFP(2級FP技能検定)>
1月22日(日)、5月27日(日)、9月9日(日)
<CFP>
6月10日(日)、6月17日(日)、11月11日(日)、11月18日(日)

※受講料はあくまでも目安です。コースや受講回数によっても異なりますので詳しくは直接お尋ねください。

■家計バランスで投資の判断する

ざっと若手ビジネスパーソンに人気である資格の受講料の目安をあげてみました。企業に勤める人(原則)を対象とした「教育訓練給付制度」(※1)という制度の利用で、負担が軽減される可能性もありますが、それでも講座を受講するには、数万円から十万円以上のお金が必要です。

自己投資は期待する結果が得られるかどうかはっきりしないことが多く、お金を払う価値があるかどうか迷ってしまいがちです。
そんな時は、その投資が自分にとってどういう意味を持っているか、という観点で考えることが重要です。

このように考えればお金の出所を明確にすることができます。例えば、業務に就くために必要な資格であれば「貯蓄」から、単に教養を身に付けたいという資格であれば「娯楽・教養費」から、就労の可能性が高めたいという保険的要素が強ければ「保険料」から費用をねん出するといった具合です。

費目(費用の名目)が明確になれば、その資格にそれだけのお金をかけるべきかという判断が一段としやすくなるでしょう。

※1支給要件を満たしていれば、受講料の20%(最大10万円)が給付される

(文/森眞奈美)

■執筆者 プロフィール
森眞奈美(もりまなみ)
サンダーバード国際経営大学院にて国際経営学修士号取得後、米国系再保険会社に入社。退社後ライター業をしながら、AFPを取得。現在は「保険」、「クレジットカード・電子マネー」、「ライフプランニング」などマネーに関するコラムを雑誌やWebで執筆中。

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