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【コブスくんのモテ男道!】不動産アドバイザーに聞く。ルームシェアを始める前の心構え

マイナビニュース
手ごろな家賃で、広々としたキッチン、ダイニング、お風呂も夢じゃない!?東京や大阪など都会の不動産業界で今、若い世代を中心に話題になっているのがルームシェアやシェアハウスだと言います。

シェアする人たちの部屋を紹介する本や、ルームシェア専門の不動産屋も注目を集めています。

そこで、ルームシェアに関するアンケート調査を実施し、さらに、「女性の安全な暮らし」をモットーに大阪市中央区を拠点に活躍する不動産アドバイザー・穂積啓子氏に、暮らしの注意点についてうかがいました。

調査期間:2011/12/09~2011/12/14
アンケート対象:マイナビニュース会員
有効回答数 1,000件(ウェブログイン式)


■「家賃を折半できる」、「看病し合える」一方で、「けんかが絶えない」、「プライベートがない」

「ルームシェアをしたいと思いますか?」という問いに対し、「はい」という回答は193票(19.3%)、それに対し、「ルームシェアをしたことはありますか?」という問いに、「ある」と回答した人は58票(5.8%)でした。

では、現実のシェア生活とはどのようなものなのかを聞いてみましょう。

「毎日のたわいないおしゃべりは楽しく、またお互いに料理をしたり、体調の悪いときには看病をしあった。なにより、心強かった」(24歳/女性)、「協力して家事などができる。家賃の折半ができるので安い」(31歳/男性)

というプラス評価と、

「仲が良かった友人とのルームシェアだったのに、何度もけんかして、腹が立つこともあった。
また、お風呂に入りたいときに入れなかったりと生活の時間がずれる」(27歳/女性)、「プライベートがあまりない。自分のいびきが気になる」(22歳/女性)
とマイナス評価の意見に分かれました。

広い部屋に安く住めたり、寂しくなかったりなどのメリットがある一方、自由な時間が減った、プライバシーがなくなったというデメリットを挙げる人が多くいます。

■振り分け間取りを選んで、ルールを決めること

前述の不動産アドバイザーの穂積さんは、ルームシェアの実際についてこう話します。
「基本的には部屋は個人別々で、台所、トイレ、お風呂などは共有、家賃、光熱費などは折半というのが一般的なスタイルです。家賃の節約、安心感など、さまざまな目的でシェアを希望される方が増えていますが、食べ物の恨み、キッチンやベランダなど共有場所の取り合い、掃除好きか苦手かなど、小さなもめごとが原因で大きなトラブルに発展するケースも多々あります」

なんでも、トラブルの元は、

「排水溝にたまった髪の毛の掃除をどちらがするか、エアコンをどっちが多く使っているか、ゴミ出しをどちらが多く担っているか、お金にきちんとしているか細かいか、アバウトかなど、日常生活のあらゆる場面にあります」と穂積さん。

では、トラブルを避けるためにはどうすればいいのでしょうか。

「まず、部屋を選ぶときに、『振り分け間取りを選ぶ』ことが重要です。
お互いの部屋を通ることなく、キッチンやトイレに行ける間取りのことです。一定のプライバシーを保つために重要でしょう。

また、暮らし始める前に二人で『シェアのルール』を決めて、紙に書き出してお互いに持っておいたり、目立つ場所に張り出しておくことが大切です。管理会社や大家さん、つまり第三者にも渡しておくとよい緊張感が生まれ、安心できるでしょう。守らなければ1,000円を共同貯金箱に入れるなど、ペナルティールールを加えると、より効果的です。

さらに、どちらかが相手に無断で出て行ってしまい、後の家賃や水道光熱費の支払いに困ったというケースも多々あります。それらのトラブルに備え、あらかじめ、10万円ほどをお互いの親や家族に渡しておくなどの方法をお勧めしています。

ルームシェアでは、価値観やこれまでの生活環境が違う人と暮らすのだからもめることもある、ということをしっかりと認識しておきましょう」(穂積さん)

また、ルームシェアの増加の一因について、穂積さんは、

「不動産不況下、空き部屋ばかりの古いマンションや大型の家を誰にどのように貸そうか、と考えたところ、外国のシェアハウスのまねをして首都圏郊外で試してみるとウケた、という実情があります。


そういう社会的背景があることを知った上で、賢く、自分にとって有益な借り方を考えましょう」と説明します。

楽しく有益なルームシェアライフを送るためにも、事前にトラブルの元を想定しておくという心構えが必要といえそうです。

監修:穂積啓子氏。
その活躍ぶりは、コミックエッセイ『不動産屋は見た!~部屋探しのマル秘テク、教えます』(原作・文:朝日奈ゆか、漫画:東條さち子東京書籍1,155円)に描かれました。同書の主人公「善良なる大阪の不動産屋さん」は、穂積氏がモデルです。

(岩田なつき/ユンブル)

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